戦争の拡大
西暦5年 5月5日 白菜帝国
「我々はどうしたらいいと思う?」皇帝が部下に尋ねる。
「ラフランス帝国と協力してハシー王国を攻めるか、このまま見物を続けるのが得策かと。」
「それはそうだがラフランス帝国と組むのはありえん。彼の国は魔族を我々人族と同等に扱っているのだからな。」白菜帝国の皇帝は魔族が嫌いだ。
「あの一つ提案があります。」
「なんだ?」
「今我が国に住んでいる魔族を捕らえてはどうですか?平和を乱す犯罪者として。」
「おおそれはいいな。貴様ら今すぐ魔族を捕らえろ。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
西暦5年 5月8日 魔族連邦国
「なんだと!その報告は本当か。」大統領が部下に聞く。
「確かにラフランス帝国からそう伝えられました。」
「許せん。白菜帝国の奴ら。今すぐ白菜帝国に宣戦布告しろ。」
「ですが今敵を増やしていいのですか。」
「安心しろ。今俺たちは有利だ敵が一つや二つ増えたところで変わらんは。」
「ですが白菜帝国には12聖王神の1人『守護神』がいます。」
「大丈夫だ。こちらにもいるではないか。12聖王神が、しかもそやつは6神龍をも従えているとか。そいつに伝えろ戦争に協力しろと。」