マウンの戦い
西暦5年 4月32日 マウン
今ここにはハシー王国の軍隊それとハシー王国の同盟国であるベルトラント帝国の軍隊そして『剣聖』がいる。彼らはここからラフランス帝国に侵攻しようと準備を整えているのだ。
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同日 ラフランス帝国
今ラフランス帝国と魔族連邦国の軍隊がマウンを目指し東に進んでいる。ここらは山の多い地形で通常の軍隊ならば侵攻が遅れるだろう。
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同日 マウン
「敵襲!」その声でほとんどの者が敵の襲来に気付いた。だが早すぎる。軍隊が山を越えるには半日か1日かかるだろうに。
「敵は空にいます。」そう敵は空を飛んでいた。あれは魔族連邦国の軍。コウモリ族で構成された飛行部隊だ。ハシー王国とベルトルト帝国の軍は応戦の準備を整える。だがコウモリの軍団が超音波を放ちそれを阻害する。そして怯んだところにコウモリの軍団が切り掛かる。多くの者が対応できず斬られた。
だが1人は違った迫り来るコウモリ達を真っ二つにし血まみれになりそこに立っていた。そいつは『剣聖』だった。
「我は『12聖王神』の1人にしてベルトラント帝国の騎士『剣聖』である。我がいるからには、この戦いは我々の勝利に終わるだろう。」そう『剣聖』は仲間を鼓舞した。
それに影響された兵士達は応戦しコウモリ達を斬っている。剣術ならハシー王国とベルトラント帝国の軍隊の方が上だろう。だが彼らには超音波がある。超音波で動きが遮られているものもいる。だがハシー王国とベルトラント帝国の方が有利だこのままいけば彼らの勝利は確定だろう。
街の奥の方が燃えている。なぜだそう皆が思った。そのスキに斬られたものもいる。
なんと数時間でラフランス帝国と魔族連邦国の主力部隊がたどり着いたのだ。なぜだそう皆が思った。敵の軍隊の中にモグラ族がいた。彼らが山を掘り最短距離できたのだろう。そこからハシー王国とベルトラント帝国の軍隊が崩れ出した。物量だ。そう相手の軍は数が多い。
「撤退だ。」指揮官が命令した。
「我がここを食い止めておく。みなそのうちに撤退しろ。」そう『剣聖』が言った。
この瞬間。マウンでの戦いでハシー王国の負けが決まった。