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この世の何よりも美しいです

「クラウス様の金色の目は、この世の何よりも美しいです」


アメリアのその声は、侯爵家タウンハウスの自室にいるクラウスの耳へ、窓の外から届けられた。




母ソフィアから呼び出され、しばらく自室で待っているように言われ、自室に入れば何故か窓は開かれており、まあ今日は天気が良いからな、と訝しく思いながらもそのまま待っていると、すぐ外の庭先にアメリアがやってきて、母や義姉、姪とのお茶会が始まった。


クラウスはどうしたら良いのかと焦ったものの、窓の外へと物音が伝わるのを恐れて動けなくなってしまった。

外からは和やかなお茶会の会話が聞こえてくる。


母は何のつもりだと、じりじりした気持ちでいたところに、クラウスの右目への賛辞が聞こえてきたのだ。



アメリアがうっとりした声で金色の目を褒め称える。それを見ることを幸せだと語る。


幸せ?


クラウスは自身の右目をそっと手で押さえた。アメリアの涙がクラウスの脳裏をよぎる。


怖かったのではないのか?


外からはアメリアの声が聞こえている。


クリスタが魔法とは何かと尋ねている。


魔法とは、とても幸せな気持ちになることですよ。とアメリアの声がする。



クラウスは真っ赤にした顔を手で覆った。

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