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邂逅

報告を終えた美音が何やら赤いジェネラルオーガと呼ばれているものを解体している


「あ、ちょっと待ってくださいね。今ジェネラルオーガの解体してるんで、よかったら手伝ってくれませんか?」

「今、私を頼ったのか?」

「え?あ、すっすみません!何か癇に障りましたか!?」

「いや、違う…頼ってくれる存在がいることがうれしいんだ」

「は、はぁ?ま、まぁお願いします!」


そうだ、私が閉じ込められていた場所には頼ってくれる存在などはいなかったのだ。それもこんなお互いを助け合うような存在が。こんな、仲間みたいな存在が。あの一万年、私に近づいてくるものなどは、皆私をまだマシなやつは甘言に乗せて利用しようと近づいてきて、同士討ちや裏切り、そして酷いものは、私が後ろを向いた瞬間に腹に穴をあけて血や臓物を啜り取ろうとするヤツ。更にはそんな交渉関係なしに排除するためだけに来るような敵しかいなかった。そうだ、私は、今までつらかったんだ。嗚呼、常識、これが普通だと、今私の目の前にある小さな少女が伝えてくれたのだ。私が忘れていた人の暖かさを


「うっうぅ」

「ど、どうしたんですか!?急に泣き出して」

「い、いや、人に、うっ、頼ってもらえるのが、こんなにうれし、いのだとな…うっうっ…ぐすっわっ私は、ヒトの暖かさを忘れ去っていた、のだ…ひぐっ」


すると美音が泣きそうな顔で、優しく抱きしめてきた


「そうでしたか。事情は分かりませんけど、ユリアーナさん、今は思いっきり泣いてください」

「うっうわあああああああああん!うぅぅぅ…ぁぁ」








しばらくそうしていると、私はとうとう泣き止み、思い返すだけでも顔から火が出そうになっていた


「さっ、さっきは、その…すまなかったな。泣いてしまって」


そうすると、聖母のような顔で生ぬるい目をした美音が笑顔になって話しかけてきたのだ


「いえいえ、その、可愛らしかったですよ?あと、すごくモフモフで」


クソッ私に対する評価が幼子になっている。凄まじく屈辱的だ。後、モフモフとはなんだ?


「なぁその、モフモフとはいった」


そう言葉を発そうとした時だった。後ろから剣を持っていたり杖だったり、謎の筒状の武器を持った人間がいた


「なぁ、あの翼はなんだ?あれがもしかしてイレギュラーか?」「いや、情報にあったのは、ジェネラルオーガのはずだが?」「ねぇねぇ、一体どういうこと?」「あの翼はコスプレ?」「ああいう装備なのかな?珍しいね」「あんな美人一度見たら忘れられないはずだが…一体どうなっている?」



その人間たちの中から爽やかな青年が代表として前に出てきた


「僕は青の狼のリーダー。晴人。A級冒険者だ。ここにジェネラルオーガがいると聞いてやってきたんだが、その後ろにあるの、ジェネラルオーガだよね?しかも攻撃した痕が一つしかない。どうやって倒したんだい?そしてそんな期待の星である君たちは何だ?」


「わたしは三ケ木 美音です!最近探索者専門学校に入学した高校一年生です!ここらへんでスライムやゴブリンを最近は狩ってました!青の狼ってあの!?」

「そうだよ。へぇー、これが次世代の子か。元気で期待しちゃうね」

「えへへ」


青の狼?それは何なんだ?あと、この男、何か隠しているな。妙に芝居じみた言い方だ


「おい、そろそろ茶番はいいだろう。それでお前等は何の用だ?恐らく、ジェネラルオーガというものには興味がないだろう?さっさと要件を言え」

「あぁ、すまない。直ぐに言ったほうがよかったみたいだ。ここら周辺の空が真っ黒に染まった。そしてそれらは丸い球体となって丁度君たちがいるここへ落ちてきたらしいんだよね。で、ジェネラルオーガはその場所で死んでいる。僕たちはギルドの要請で来た。どちらかがクロだと思ったんだけど、黒い翼の君。あなたのほうだろう。君はここら辺で見たことがないし、もしいたとしたら君は間違いなく話題となっている。で、君があの真っ黒な空を作ったのかな?」


私の横で美音が「え?え?」と慌てている。なんだ、コイツ、あざとすぎるだろ。可愛い。天使か?


「そうだ。それに関してはすまない。無我夢中だったんだ」

「ああうん、嘘はついていないようだ。じゃあ、もう一つ質問良いかな?」

「大丈夫だ」

「ありがとう、君は僕たち人間の敵か?」

「襲って来たものには相応の対処をする。それだけだ」


そうすると、晴人は「ふぅ~」吐息をつき、何処か安堵している


「いやぁ~敵じゃなくてよかったわ。君、強いでしょ?僕たちを相手取ったとしても全然問題なさそうにしてるし。はぁ、【看破】のスキル持ってて良かったわ。嘘が見抜けなかったらこの状況判断ミスったらやばかっただろうし。ところで、一回探索者協会渋谷支部までついてきてもらっていいかな?君は強い。だから君を探索者としておきたいんだ。あ、もちろんメリットはあるよ。だから、良いかな?そうしてもらわないと、君が後々面倒くさいことになるのを回避できるしいいでしょ?」

「もともとそのシブヤ支部というところに行く予定だった。よろしく頼む」


横から美音が「わたしももう何が何だかわからないけどよろしくね!」と言っている。あぁ、癒される




(美音ちゃん、あの人?のロープちゃんとつかんで置いてね。頼むよ。多分君にゾッコンだから)

(え、えぇ!?まぁ、モフモフだし、すごい美人さんで虹色の瞳が美しくて正直女の私でも惚れそうなぐらいなのでいいですけど。というかご褒美って感じかな?)

(あぁ、これはなんとも…いや、なんでもない。とにかく、大丈夫そうで僕は安心だよ)


「じゃあ、僕が案内しよう。ついてきて」

文章を書くのが下手くそである。後若干グダってしまいそうになるのが個人的な鬼門ですね。不遜な態度の美女のどや顔感のある可愛さと純粋な可愛さを前面に出していきたいですね。

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