第一章 プロローグ
「おい聞いてないぞ…!」
震える隊員の目の前にいるのは10階建てのマンション位の大きさの化ケ物。
「何度も計測しなおしても数値エラーです!」
「くそ、役にたたねえな!天照隊!!さっさと援護しろ!」
「はっはい!!」
焦る隊員を横目に霧がどんどん深くなってくる。援護射撃、正面攻撃何度も繰り返しているのに
「なんで、手ごたえがねぇんだ…!?」
次々と周りがやられていく。断末魔だけが響いては途絶える。
そして誰もいなくなった。
見た目だけなら超級並み。東京は確かに格好の餌場だとしても、隊員があちこち配属されている。隊員たちの監視の目を逃れてここまで大きくなるなんでことは絶対にありえないのだ。
「なんで…だよ…。」
東京は安全だっていうから、地元離れてここまで来たっていうのに、走馬灯だけが走る。最後に謝りたかったな…。
「姉さん…」
ただ静かにつぶれた音だけが無情に広がった。
都内某所のとある家。二人がパソコンに向かっている。
「いやまあ、こんなにたくさんの餌が引っかかってくれるなんてありがたいねェ。化ケ物出した途端、集まってくる稚魚どもがいっぱいいてさァ」
「これが資本主義の奴隷ってやつだから。上の命令に黙って従えばいいやって思う無能ばかり。そんなだから日本は落ちぶれるんだ。」
「ははは、んなこと俺サマには関係ねえなァ。うん、この様子だとあと三週間もあれば集まるなァ。もっともっとこの俺サマを楽しませろよ、げぇむますたぁさァんンン?」
2人の高笑いだけが部屋に響く。