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ゴブリン戦記  作者: 木下寅丸
8/47

8話:『ピーチの潜入』


ここは亜空間。



時の流れが現世と違う場所。

小さなピーチの顔をしたロボットが言う。



ロボットピーチ:「シュギョウヲハジメル。ワタシ二ツイテコイ」

スー:「上等だ」





一方ピーチ。





ひまだなー。

あいつが出てくるまで時間があるなー。

なにしてよっかなー。






・・・


・・・・・








ピーチ:「やってきました。ピーチの潜入取材!」

   :「王国内の勇者の私生活とは!!」



ピーチは王国の首都に着ていた。

変装すれば、人間と大差がないので堂々と入った。

なぜか、ナレーターごっこをしていた。



ピーチ:「おっとあれは噂の勇者様」

   :「子供達と遊んでいるぞー」





勇者:「や~ら~れ~た~」


子供A:「王国最強の戦士の力みたかー」

子供B:「勇者を打ち取ったぞ~」





勇者は子供と戦ごっこをしていた。





ピーチ:「わざとらし~」

   :「正直さむいわ」



ピーチの反応とは裏腹に子供には人気だった。



ピーチ:「実況のピーチです。今まさに勇者の恐ろしい光景を見てしまいました」

   :「洗脳教育です」

   :「わざとらしい演技とともに、子供達の人気を集め、ゆくゆくは自分の支配下に、、、」




勇者:「君は何をしている?」



肩をつかまれた。



ピーチ:「ありり、道に迷ってしまったな~。ああ君、城下町に続く道を知らないかね?」

勇者:「君はあの時の魔女だろ。違うとは言わせない、、、」



勇者はこちらを睨み付けている。

変な動作でもしたら切りかかるとも言わんばかりの気迫だ。



ピーチ:「魔女だったらどうするわけ?」

勇者:「どうもしない。だが、殺しに来たというなら切るまで」





ピーチは嘘泣きをし始めた。

そして、周りの人達に聞こえるように大きな声でこう言った。





ピーチ:「怖いよー。なんだよー。犯されるよー」

   :「なんもしてないのにー」

   :「うちはただ道を歩いてだけ。可愛いことが罪とでも?」

   :「分かった。勇者様。うちを好きにすればいい~~~」


勇者:「君は馬鹿か!」



勇者は、慌ててピーチを人気のない所まで、連れていった。

呆れ顔でモノを言う。



勇者:「して、君の要件はなんだい?」

  :「殺すつもりならば、既に攻撃しているはずだろ?」

ピーチ:「なに、うちの最高傑作を倒したやつがどんなのか気になってね」

   :「行動を観察してただけさ」



勇者:「本当にそれだけか?」

ピーチ:「そうさね」

勇者:「ならば、家に泊まっていくが良い。あんな、コソコソと見るな」

  :「間違ってしまう」




ピーチ:「はあ?」

   :「ほいほいとツイていく馬鹿がどこにいるんだよ」

   :「まさか本当にうちに惚れたってか。あちゃー」

   :「ピーチ様をなめんじゃねーぞ」



ピーチはイキっていた。

勇者は



勇者:「すきにするが良い」




と言い去っていった。













ピーチ:「こんなに良い暇つぶし、行くに決まっているじゃない!」








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