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詩織さんの微笑みは天使のように冷たい。  作者: 綾峰 はる人
LOST BLUE
13/32

私としましては、認めたくないことです。

最近、寝ても寝ても寝足りません。それにしても、コロナで学校お休みですか。

ただ事じゃないなと、今になって少し危険視している私です。

学生の皆さんも、働いている皆さんも気を付けてください。(もちろん私も……)

そういって、耳たぶから長く垂れさがる鎖のようなデザインのピアスを指で弄繰り回す。髪で隠された表情は確認できませんが、きっと凶器に満ちた笑みを浮かべていることでしょう。

「この物語から計算して、二年前ほどの話だ。その時にはな、篠崎シヲリってやつがいたらしい」

「篠崎シヲリ?」

「お前は漢字で詩織でそいつはシヲリだが、偶然ってやつか。どっちも平仮名にすりゃあ同じ名前だ」

 私は今、どんな表情をしているのでしょう。平静を装っているつもりですが、人間というのは意外にも『装っている』ときほど不自然だといいます。私はもしかすると今、生まれて初めて驚きという感情を表情に表しているかもしれません。それくらい、今私は動揺しています。

「――それから、もう一つ。この世界は、既にお前を物語の一部として認めていない」

 ムードメイカーと名乗る男の言葉は、まさしく真剣だ。しかし、申し訳ないのですが今の言葉は馬鹿げています。私が短絡的思考の人間であったとしたなら、からかわれているのかと苛立ちを感じていたかもしれません。

「……申し訳ありませんが、それは否定させていただきます」

「ヒヒっ。『ハッキングがばれたら物語が崩壊するのに現状崩壊してないから』ってのが理由か? もしそうだとするなら、……詰めが甘いナぁ」

 そういって差し出してきたキューブ型のホログラフィック端末には、資料のようなものが映っている。

「ルティア、それから東郷姉妹の”単体資料“だ。読んでみな」

「…………信憑性に欠けますね。これが本物だとしたなら、なぜあなたはこんなものを持っているのか分かりません。それに、私に見せて貴方にメリットがあるようにも思えませんが?」

 ムードメイカーの目的が分からない以上、これが真実なのかもわからない。単刀直入に言えば、読む価値もない紙切れと同じです。

「メリット? 同機? いらねぇな、そんなもの。お前が物語を救うことに意味があるだよ」

 わざとらしいほど、見え透いた嘘。これは、”あえてわかるように“表情を作っている。この男は、明らかに何かを隠している。それも、私が大きく関わる事を。

「…………」

「おーおー、怖い顔しやがる。……じゃあ、こうしようじゃねえか。俺の本当の目的を教えることはできないが、これをおとなしく読めば、俺はここから消えてやる。詩織も仕事を再開できるってわけだ」

「読まないと言えば、ずっと居座るつもりですか?」

「ああ。もちろん」

このような茶番に、いつまでも付き合っていられません。

 致し方ないでしょう。読みますか。それに、これが万が一本当に”単体資料“なのだとすれば、もっとこの世界のことについて分かることがあるかもしれません。

 おや。単体資料というものが分からないですか。簡単に説明しますと、単体資料というのは”物語としてではなく、そのキャラそのものに課せられている設定“です。

 歌煉さんの設定で、『存在コードS』について書かれていた部分。ああいった物語と直接関係していない内容が書かれた資料のことをそう呼びます。

「…………」

 私は気が進まないまま、端末に記録されているファイルを開いた。



 ――ルティア=ティア=アンティーク。

 湯賀レイの作品において、ほぼ全ての作品に登場する。しかし、『奏明のアカツキ』と『Rの遺留品』の二作品以外、名前と見た目は一緒でも、性格は全く違うことがる。つまり、全てが同一人物ではない。

 彼女は常に存在コードS(以下S)と相対的な立場にあるため、Sが既にいない世界、奏明のアカツキ以外では敵側として描かれている。

 変装することも得意としていて、見た目はもちろんのこと声まで真似をして見せる。

 ちなみに彼女には、どの物語でも家族が一切存在しない。



 ――東郷郁美。

 通称、純白の悪魔。桜色の髪、おさげのツインテール。些細なことにも一喜一憂する姿と、姉である東郷万里にべったりな普段の姿からは想像もできないような性格と趣味を持っている。登場する作品は二作品。しかし、彼女はウイルスのように存在します。たとえ、名前すら出てくることのない作品にも。なぜなら彼女は、悪魔だから。

 彼女は幸福を壊したがります。それは他人、友人、恋人、家族、そして自分自身でさえも。不幸は幸福よりも生々しく心に浸透する。それが彼女には、生きている証拠なのだと感じさせてくれます。彼女が髪をほどいたときが、狂気に変わる瞬間なのです。


 ――東郷万里。

 慈愛に溢れ、人の笑顔のために行動をする優しい女性。ただ、中途半端な優しさは持ち合わせておらず、その場において適正な判断と選択をする。時に彼女の言葉でショックを受けるものも少なくない。そんな彼女は、出演作品は四作品。全ての物語で、ある同じ能力を有している。それは『全ての能力の影響を受けない』という能力である。つまりこれは、たとえ時を止める能力があったとすれば、万里だけはその空間でも動けるというわけだ。


「なん……ですって?」

 この資料に書いてあることのすべてが、私には驚愕な内容だった。その中でも私はある一文から、目が焼き付いて離れない。


 ――東郷万里は、全ての能力の影響を受けない?


ここら辺、フラグ回になっています。私の文才がもう少しあれば工夫できたのかもしれませんが、少し前にもキャラクター資料、詩織さん読んでたじゃん。と思ったかと思います。が!! 決して文章稼ぎとかじゃないので、今後彼女らの資料や設定は深くかかわってくるので、念入りに読んでおいてくださいww



それから、私事ですが、小説以外にも活動の場を広げようと思っていて、そちらの準備や勉強で

更新する量(ページ数)が今までより少なくなるかもしれません。

出来るだけ4ページ分を目指して書いていこうとは思っていますが、小説の執筆、当行は勿論のこと、新しく始める活動どちらも生半可な態度で取り組みたくはないので約束はできないところがあるということろを、ご理解ください。


それでは、また次回。お会いしましょう。

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