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ヤンキーが妙に俺に絡んでくるけど推しのエロゲ声優だからどうということはない  作者: 夕凪
第三章 夏休みなのに彼女とイチャイチャできないのは、余計なフラグを建てまくったのが原因である
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おにいちゃんはなにやらマネージャさんの仕事をやるらしいですよ 1

ことの始まりは、一昨日の事だ。夏休み真っ只中のある日、松村さんから突如連絡を受け取りとある喫茶店で落ち合うことになったのだが松村さんはいつも以上に深刻な顔をし第一声にとんでもない事を放ったことだった。





「突然だが大河君、ここ一週間の予定はなにかあるのかね?」

「え・・・・いや特には決めてないですけど・・・」

「そうか・・・・ならうちの寧々君の臨時マネージャをやってくれないか・・・・」

「・・・・・・・・はい?えええええええええええええええええ!!!」

「静かに・・・・・声が大きいよ」

普通無表情でリアクションする方が無理あるわ。



仕切り直しで松村さんはコッソリと説明をし、内容はザックリすると、寧々と俺も以前会ったあのマネージャとは折り合いが悪く何度も衝突はあったのだが、先日、ほんの些細な理由で喧嘩が始まったのだがそれは次第に大きくなりはじめそのマネージャは急遽本社に『公方寧々のマネージャを辞めます』と言い残した後に行方をくるましたようで、マネージャがいないらしくその代わりを高校生の俺がやれということだ。

そんな無茶苦茶な・・・・





「む・・・・・無理ですよ・・・そんなこと・・・大体マネージャなんてどんな仕事なんて分からないですし・・・」

「それは心配ない。出演先には私が口を入れているからいけるはずだ。それに今後の予定もこのiPadに記されているから君はその通り動けばいいんだ」

そう言うと会社用のiPadを俺に渡したのだが、どうも納得いかんな。





「そもそもなんで俺なんです?」

「それは・・・・寧々がなぜか君をご指名したようで・・・」

「はい?」

「だからね・・・寧々が代わりのマネージャは君でないと言うようで、それがなければ一人で好き勝手動くと聞かないんだよ・・・・」

松村さんは藁にも縋る気持ちで俺を頼り切ってテーブルに頭が付くほど深々と下げて行った。




「でも俺、バイトとかが・・・」

「そこは私が店長と話をつける。お願いだ。一週間だけでいいんだ。その期間が終われば、好きなマネージャーでもついてもいいと言ってくれたんだ。

これは会社の保身の為に言ってるんじゃない。寧々の成長の為に君を頼っているんだ。あの子はまさにわが社の金の卵なのだからさらなる飛躍を見せて欲しいんだ。報酬もはずませるから、何とか引き受けてくれ・・・」




という理由で俺は仕方なくそのバイトを受け入れることにした。

本当は滅茶苦茶嫌だったのだけど、松村さんが社長という立場と思えないくらい俺に深々と頭を下げているのたから断ることもできないし・・・・それを含めてもだけど今まで乃希亜やざーさんの問題で松村さんにはお世話になってるから恩を返さないといけないとおもったのだ・・・・・







だけど、その思いも、マネージャー生活二日目で、俺はもう限界を感じていた。

それは人気アイドル声優の仕事が多忙とは思ってなかったのだ。

彼女は、声優、俳優、ラジオパーソナリティ、歌手を含め、曲の作詞作曲をしているので、スケジュールがびっしり詰まっているので四六時中休む間もなく各地をウロウロしながら走り回り、寧々を見守ることが多く、完全に社会人8時間勤務を優に超えており、一足先のブラック企業を体験する羽目になったのだ。



それで今は二日目、昨日の疲れは完全に取れてなく、昨日よりは少し仕事は減ったのだがそれでも寧々は、少し目を放すとどこかにウロウロして見失う性格なので常に見張らなければいけないから余計に手間がとる。



しかも、今日は人気アニメの声優ライブなので、今日はあの樹が客としてくるので、ますます憂鬱になりながらも、マネージャーとしての仕事の為に、彼女をステージで見守る中舞台裏で人手が少ないため、スタッフとして裏で手伝うことになり、いざライブが終われば休むことなく、握手会で寧々のボディーガードをやらされる羽目になったのだ。




そこで予想通り樹と那智田と出会い、特に樹の奴は嫉妬の念をぶつけてるので俺は、奴を人蹴り制裁を加えてあと仕事を再開して二日目の仕事を終え、着替えが終えたであろう寧々の楽屋に戻った。





「お疲れ、寧々。大変だったろ」

「別に・・・こんなのいつも通りだからなんてことないわ・・・・」


彼女はライブ衣装姿の明るい性格から不愛想な顔に変わりライブ中に俺が近くのコンビニで買った酢昆布を真っ先に口を含みながら、スマホをいじっていた。

どうやらライブの成果を松村さんに報告してるのだろう。そんなの俺がやることなのに、真面目すぎるな・・・




「返・・・・・・・・・信!!!!」

「それ言わないといちいち遅れないのか・・・」

「そうでもないけど雰囲気は大事よ」

「それより今日はおつかれだったな。ほらポカリ置いとくぞ」

「感謝するわ」

相変わらずアクセルが好きなのか今日も飽きずにその語録を出しており、次に彼女は自前のギターと譜面を出していた。





「おいおい、こんなところで新曲を考えてるのか・・・・そんなの家にやればいいだろ」

「静かにして・・・・気が散るから後にしてくれない」

コノヤローーーーーー人が親切で言ってんのに随分態度がデカいな・・・・

そりゃ確かに夏休みで仕事が増えてるから、イライラくるのは無理もないしそれに加えて明後日までレコード会社に新曲を提出しないといけないからな。

なんせ彼女は自分の曲は他人に加えたくないから自ら作詞作曲をしているらしい。そのせいか分からないが、その若さであってか若者の心を掴んでるのは間違いないだろうな。




このままいけば間違いなく大物になるのだけどなんで寧々はそのような才能があるのに松村さんのようなアニメ会社にいるのか分からないな。まぁ無駄な詮索はしない方がいいな。







あの後寧々は、新曲についてはまだ中途半端で歯切りは悪いが、これ以上いたらここのスタッフが片付けが出来ないので半場強引に立ちのかせ、事務所が用意したワゴンを使い彼女を自宅に送ることがした。

俺が後部座席で寧々と座るのだが、強引に移動させたせいで若干機嫌が悪く見えたので無駄な話をせずにやり過ごした。

まぁ明日は休みなのだからゆっくり休ませた方がいいだろう。




そして、ワゴンは彼女が住んでいる高級マンションについたので、別れの挨拶をする。



「じゃあな。明日は休みだからといって新曲制作はほどほどにしとけよ・・・・」

「は?何を言ってるのかしら貴方も新曲作るのを手伝ってもらうわよ」

はい?何言ってんだこの酢昆布娘は・・・・・






「貴方マネージャなのだから当然でしょう」

「いやいやいや、いくらマネージャだからって急に言われても・・第一そんなこと松村さんが許すわけ・・・」

「心配しなくていいわ。社長には許可を取って貰ってるわ」

「なん・・・・・・・・・だと」

確かに彼女のスマホを見るとLINEで、『しょうがないね。ではがんばってね・・・』て書いてある。




あ・・・・・・・・しかもこのタイミングで松村さんから、彼女の事頼めるかなと、謝りのLINEスタンプが押されていた。

流石に姪っ子の彼氏にそんな事頼むのはどうかと思うんだが・・・・・






「ではさっさと行くわよ」

「いやいや、それでも家に一度帰って準備を・・・・」

必死に懇願したが、家には寝床もあるしルームサービスもあるしそれで不安なら近くにコンビニがあるから心配しないでと一蹴され、寧々は、大胆にもマスクと帽子を外し、堂々と家に無効とする。有名人なのにこの大胆さ・・・・完全に住所バレしてるだろ・・・・





結局俺は、急遽人気アイドル声優の家に泊まり込みすることになった。





これ絶対スキャンダル待ったなしだろ・・・・


純愛のはずがなんかハーレムぽくなってきたな・・・・・

書いててそう思えるようになってきました。

とりあえず、メインヒロインの乃希亜以外に都とフラグが経ってるのは、ざーさん、涼浦、美国お姉ちゃん、魁里ちゃん、寧々、後未登場の魁里姉なのだが・・・・・



最初に言っておきます。・・・・・・・・・ハーレムにするつもりはない。なんども言ってますけど、他のキャラの特性が薄いので回収作業をしてるだけです。





どうしても『ハーレムにしろや無能』『お姉ちゃんルートにしとけや』と要望があれば、ギャルゲ、エロゲルートの如く別エピソードを書きます。

(必ずやるとは言ってない)



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