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ヤンキーが妙に俺に絡んでくるけど推しのエロゲ声優だからどうということはない  作者: 夕凪
第三章 夏休みなのに彼女とイチャイチャできないのは、余計なフラグを建てまくったのが原因である
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お呼びのようです

俺はあの後魁里の実家は地元ではそこそこ有名な武家屋敷で、その近くには、昔親に誘われて一時だけ入った魁里の父親が運営する剣術道場がある。その剣術道場は、夕方でクソ暑い時間帯でも恐らく叔父さんが小学生の剣術の稽古をしてるようなので、家の方の離れにある昔何度も親戚のつてで何度も魁里達と遊んだ古道場に

迎い、昔懐かしの匂いを浸りながら、久々の防具と面をし、魁里と打ち合うのだが・・・・




「こて、こて、めん、どう、めん!!!」

「ちょ・・・・ちょ・・・・ちょ・・・タンマタンマ!!!」ボコッ

「これで終わりです。チェストーーーーーー」

「ぐわーーーーーーーーーー」

開始わずか五分も経たないうちに俺は魁里に何度も打ちのめさせられ、まさに手も足もとれない状況だった。





「フフフフ・・・・・相変わらず都クンは弱っちいですね。というか昔より弱くなってません。こんなにいたぶってもなに一つ楽しめませんよ・・・・」

「馬鹿野郎!!!久々に竹刀握った相手になにも本気でやることないだろ。もし俺が怪我したら、叔父さんが黙ってないぞ」

「大丈夫ですよ。都クンが怪我をしない想定内の範囲で手を抜きました。さすが、魁里ちゃん。天才的です!!!」

お前、自画自賛してそんなに楽しいか・・・・



「二人共~~~~もうすぐご飯できるからそろそろ片つける準備しなさいね」

「は~~~~い分かりました~~~」

「はい、」

そんな中魁里の母親・・・つまり俺の叔母さんがわざわざ離れに出向いてしよ呼んでくれた。久々に魁里の母さんを見たが相変わらず若いな・・・年齢は明らかに40後半なのに、傍から見れば最低でも30の前半くらいは見える程の大和美人だし、それに相変わらず着にくい和服を着てるからこんな暑い時期なのにそんなの着て大丈夫か心配になってくるな。



と言っても今俺が着てる剣道着も、打ち込みに集中していたせいか忘れてしまい、脱ぐと、すごく開放的で涼しく感じる。

俺もそうだが対戦相手の魁里も剣道着を脱ぎ捨て汗だくになり汗を軽く拭っているのが見えた。

こうしてみると魁里も女なんだなと思えるな・・・・まぁそれは見た目だけだって中身は生意気なクソガキだけど・・・





「魁里後は片づけるからお前は風呂に入ってろ」

「珍しいですね、都クンが珍しく女心を察し気をつかってくれるなんて・・・もしかしてなにか企んでいます?」

なんでジト目で俺を睨んでいるんだ。悪いが俺には・・・・・



「都クンは次に『こんな生意気なクソガキに、好意を持つわけがない。それに俺達従妹だしそれに大一俺には乃希亜がいるんだぞ』と思ってますね・・・」



こんな生意気なクソガキに、好意を持つわけがない。それに俺達従妹だしそれに大一俺には乃希亜がいるんだぞ・・・・・・・・はっ




「なぜそれを・・・・」

「フフフフこれが神代無振流の能力です」ドヤァ

うん凄いね・・・とりあえずジョセフジョースターのジョジョ立ちは止めようか。うっとおしいから・・




「とりあえずお前言う通りにしろよ」

「分かってますよ。しつこいな・・・そんなに入れと急かすという事はもしかして私と一緒にお風呂入り・・・」

「いいから入れ!!!」

今までたまりにたまった怒りをこの空道場に響かせることにした。だが、魁里はそれでも反省するという点は全くなくいたずら的に舌を出しあっかんべーと小ふざけた態度をとるとそそくさと入っていた。



その光景を間近に見たおばさんは申し訳そうな顔をしていたが、おばさんに八つ当たりしてもしょうがないので軽くため息をしながら片つけた。






その後俺は叔母さんに連れて行かれ久々にここの道場の責任者である俺の叔父に挨拶をする。

叔父は俺の親父の兄貴だ。その叔父の名字が神代なのが、叔父さんが婿養子なのだからだ。神代剣術は元々叔母さんの一族が代々伝わる剣術らしく、なんでも曾祖父から伝わった伝統ある道場のようだ。

しかも親父達兄弟はその道場のお嬢様である叔母さんの幼馴染で子供の頃はよく遊んでいて噂だとラブコメみたいな三角関係をしていたそうだ。

あくまで噂だけどな。




話は戻るが叔父は見るからに強面の熊のような体型してるほどの豪快の体形で、剣の実力は国内のトップに入るほどの実力で、門下は勿論業界では知らない人はそうはいないというほどの達人として恐れられるらしいが、意外に温厚な性格で滅多に怒ることは無い程の仏の持ち主だ。その性格であってか娘を甘やかしすぎて魁里のあの小生意気な性格をさせた元凶といえるだろう。





「はははははははははは、久々に来たね都クン、ほら一杯食べな」

「は・・・・はい」

久々に神代家の卓に座りこの空間で叔父、叔母、魁里、俺と食べることになり、伯父さんののほほんとした話を聞きながら食事を楽しむことになった。





「都クン。魁里から聞いたよ。君にも彼女が出来たんだってねぇ。一回は見たいくらいだよ」

魁里余計な事言いやがって・・・・・



「私一度見たことありますけど、金髪の美人さんですよ~~~~~」

「それはぜひ見たいわね。都クン今度、紹介してね」

「はは・・・・・今度そうします・・・」

みんなニコニコと期待をしてるのだけど・・・これ紹介しなければならない雰囲気だから断りにくいんだけど・・・・乃希亜はそれに対してどう反応するか・・・・

多分めんどくさいから断りそうだな・・・・


そう和やかな話は叔父さんの一言により空気は変わった。




「ところでその彼女ってのは・・・・わたしの弟には行ったのかね」

「え・・・・・親父にはまだですけど・・・」

「そうか・・・・やっぱりその彼女は私達より弟に見せてた方がいいかもしれないな・・・」

「そ・・・・・・そうですね」

お・・・・・・・親父か・・・・・一番見せにくい相手なんだよな。なんせうちの親父は筋金入りの頑固でそれに・・・・






ピンポーン

「あら、こんな時間に誰かしら?」

そんな時突然チャイムがなり、叔母さんは玄関に向かった。そしてしばらくすると、この居間にかけてとんでもない速さでこっちに向かい・・・・・いきなり俺に向かって抱き着いてきた。






「みやこーーーーーーー会いたかったぞーーーーー」ダキッ

「ねぇちゃ・・・・・・止めろーーーーーーー」

「誰かと思ったら美国さんじゃないですかーーーーーーーーようこそ入らっしゃいました」

「ほれ、美国ちゃんも晩御飯もあるから遠慮なく食べて食べて・・・」

姉は、俺以外には頭に入ってないらしくとんでもない力で抱きしめ俺は窒息寸前になりそうだった。苦しい・・・・






「ぐす・・・・・・お前、早く逃げろぉぉぉぉぉぉぉぉ」

「え?」

あれ?なんかいつもの姉ちゃんに比べてなんか声が弱弱しい感じがするんだけど・・・・ってよく見てら泣いてるじゃないか・・・・





「都クンなにお姉さん泣いてるんですか。とんでもないドクズですね・・・・一回くたばってください」

「俺じゃねぇ!!!姉ちゃん、何があった・・・」

「お・・・・・・・お・・・あの馬鹿親父と喧嘩したんだよ!!!」

「あの親父かよ。姉ちゃんまたなんかしたな・・・・」

「違う。あれから呼ばれて、就職後にモデルの仕事はどうするんだとしつこくて逃げて来たんだ」

「それはご愁傷様・・・」




「それだけじゃない。お前も呼ばれたんだよ。だからここにいるのは分かる前にどことなり逃げろ」

は?呼ばれたってもしかしてこの前の謹慎の事でまだグチグチ言うのか?あの親父ならあり得るな・・・・





プルルルルルル

うおっ噂をしたら実家から電話が来やがった・・・・完全にお呼びだな・・・





「都クン、この際だ。行ってみたらどうだね」

叔父さんはなにかを察したらしくいつものニコニコした顔が渋くなっていた。

本当はあの説教親父に会いたくないけどご指名されたなら仕方ないな。





「そうだな・・・怖いけど行ってみるか・・・・」

姉ちゃんの事は、叔父さん達に任し俺は、この家近くの実家に向かうことに決心した。

だが玄関に出ようとした途中に魁里に止められた。





「待ってください」

「なんだよ・・・・俺が親父に怒られるのを楽しんでるのか?」

「違いますよ。私のことそんなに信用してないんですかぁ?」

「当たり前だ!!!」

「まぁそれはそうとして・・・・・この超絶可愛い魁里ちゃんが哀れな都クンの為に、ちょっとお助けしたいと思いマース☆」





魁里はそう不敵な笑みを浮かべながらコッソリと耳打ちした・・・・・・・








なんだそれ?今の話本当か・・・・・・・


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