ルールを守ってプールを楽しみましょう その2
その後俺は魁里に無理にパしらされたので仕方なく一緒に屋台コーナーで並ぶことになりゆきであのグループのリーダー格の中村君まで食事を手伝うことになったのだ。
「すまんな。中村君、手伝ってもらって・・・」
「いいですよ。困ってたらお互い様ですので」
なんて親切で爽やかな男なんだ。流石魁里のクラス内の中心人物は伊達じゃないな。魁里に爪の垢を煎じて飲まして欲しいくらいの誠実さなんだ。
「中村君さ・・・・魁里の奴普段の学校生活はちゃんと馴染んでいるのか」
「え・・・・・それはどういうことですか?」
「言葉通りの意味だ。これでも従妹だから一応心配なんだ」
なんせ魁里はもろ女子に嫌われそうなぶりっ子みたいな性格だからな・・・
どう反感買われているか気になっただけなのだ。
「神代さんは学校内では普通に明るくてみんなの中心人物といえるくらいクラスから人気が高いですよ。っというよりあんな神代さんは初めて見たな・・・」
「え?」
「いや・・・・・普段は真面目であまり冗談とか言わないのに対しお兄さんといると小悪魔と言うべきか無邪気な感じで・・・・周りはこういう笑い方するんだと違和感を感じました」
「なんだそれ・・・」
つまり魁里は俺に対してあいつなりの甘えを見せているっていうのか?
いやいやそれはない。だってあいつが俺に対してこうも辛辣な態度をとるのはただの逆恨みしかないからそれ以上でもそれ以下でもないはずだ。
ましてや一度たりとも妹としてのあどけない態度をとった事なんてないのだ。
「正直、素の姿でお兄さんと話されているのが羨ましいですよ・・・・」
「なんだって?そのセリフからして・・・・・中村君もしかして魁里のことを」
「ええ、好きになりました・・・・・・・これは先ほど言いましたけど彼女はクラスの中心物だから異性として好きな人が結構いるんですよ。ほら背が高く大人びた体系に、明るくてしかも剣道部の期待のエースなので嫌いな人なんてそうはいないはずです」
嘘・・・・・だろ。魁里が好きだと・・・・・ありえない。確かに見た目は、仮面ライダーマリカの湊さんと五等分の花嫁の長女を足して二で割った容姿はしてるけど、あんなぶりっ子無乳ドSのエセB〇ちゃんが好きなんているはずないだろ。きっと騙されているはずだ。
「お兄さんさっきからうなだれてるんですけどどうしました。もうすぐ注文できますけど・・・」
「やめとけやめとけ、あいつは付き合いが悪いんだ・・・・」
「神代魁里14歳誕生日11月20日生まれの中学三年生。自宅はこの近くの神代剣術道場の娘であり、二つ年上の姉がいる。性格はお前達と接している性格とはかけ離れており、本当はぶりっ子で人に喜ばせたいと平気で媚を売る性格でしかも嫌いな人間をからかいまくるほどちょっかいを出し反応を楽しむほど快楽を得ているドS女で、俺は小さい頃俺は何度も被害を合っている。
その為小さい事、俺はこいつと同じく剣術道場に入っているが、年下で俺より優れているのを鼻にかけて先輩面をするほどの傲慢さで、
しかも貧乳なのがコンプレックスの為なんどもバストアップのストレッチを試みるが何度も失敗しそのたびに憂さ晴らしに俺にイタ電をかけたりするのさ。
それに加え今年の正月の時に無理やり俺のマンションに押し入り、無理にお正月を過ごしその帰り際に俺が重宝していたエロゲの特典をパクり人質をとったりする、これといって特徴あり過ぎな、影がある女さ・・・・」
「・・・・・・・・・・・なにを」
ふふふふ・・・・動揺してるように見えるが仕方ないこれは事実だ。
魁里には悪いがこいつのありのままの姿を周囲に知らなければならないのだ。
「う・・・・後ろ・・・」
へっ後ろ?俺はそれを行動に移そうとするその時。腰に強い衝撃が走りその瞬間に振り返るといつの間にか魁里が俺の背後に回り俺を足蹴りをしていった。
「ぐはっ・・・・」
「何を失礼こと言ってんですか都クンは?私とっても悲しいです」
一人称を変えて謝っても全く誠意が伝わらないのはこのことだな。
「すみません。足が滑りました」
「今回のは本気だろ?」
「さぁ?それより中村君少しいいですか?」
「ああ・・・・いいけど」
何の事ですか~~~~と言いたそうなごまかし顔をしていたのが腹が立ったが魁里は俺の事を見向きをせずに中村君を行列から離し別の所でなにやら話をしていた。
そしてほどなくすると、中村君が戻ってきて、彼女に振られたとがっかりした顔を浮かべていた。
どうやら魁里は、俺と中村君の一連の話の流れを最初からコッソリと聞いてたようで、軽く玉砕されたようだ。
とりあえず可哀そうだったので俺は彼に唐揚げをおごることをし、席に戻り適当に中村君が先ほど魁里に振られた事を含め話をした後、バイトを再開することにした。
監視のがてら振られたばっかの中村君の様子を見る限りでは、他のクラスメイト達のフォローもあってか徐々に元気を取り戻した様子が見えた。
後、魁里の話によると中村君はあの後、プールで遊びに言った別の女子に告白をされ、すっかりリア充になったのだが、その反面先ほどフォローを入れた非リアの男子に嫉妬の眼差しで睨んでいたのは言うまでもなかったようだ。
そして俺は、魁里のグループが帰ったとも必死に監視の業務の為に猛暑と戦い抜けようやく夕方になりバイトが終了し、改めてスタッフ用の更衣室で自分の肌を見ると後から日焼け止めクリームを塗ったせいか日焼けの痛みがジンジンと感じており、肌も少し焼けていたように見えた。
日焼けの痛みがハシル中俺は野外プール施設を後にすると魁里が俺をスマホ片手で待ってたようでなぜか一緒に帰ることになった。
「いててててててててててお前焼けたとこあんま触るなよ。痛いだろ?」
「嫌です。都クンが魁里ちゃんの秘密をクラスメイトに離したから今まで気づいてきた地位が台無しになるかもしれないのでこれはお仕置きです☆」
地位ってあの後クラスメイトとあんまり変わらずに接してくれたじゃないか・・・・ああいって本当は俺をいじめたいってのは見て分かるっていうか慣れた。
「都クンありがとうございました」
「あ?」
「形はどうあれ。都クンは、中村君との仲を引き離してくれたんですね。正直最近中村君私によく話しかけるのでウザったく感じたとのでどうやって断ろうと迷ってました」
「いいのか?俺が言うのもなんだが中村君は見る感じいい奴だったぞ」
「彼に私の悪口を言った癖にどの口が言うんですか~~~~」ぐいぐい
「だから俺がいうのもなんだが・・・・・って言ったはずだぞって・・・・・頬を引っ張るな。うっとおしい!!!」
ただでさえ肌が痛いのに頬まで引っ張られる始末・・・
本当に昔と変わらず無邪気すぎるな。だからこういう妹は嫌いなんだよ。
けれど・・・・
なぜかほっとけないんだよな。
「・・・・魁里、久々に道場に行ってもいいか?」
「ふぇなんですか急に・・・・・珍しいですね」
「いや・・・・・この前のお盆以来だがオジサンとオバサンに会いたいしそれに・・・久々にお前と打ち込みたいと思ってさ・・・」
「そうですか。お父さんもお母さんも喜ぶはずです。きっと今夜はパーティーですよ」
魁里はうきうきとしながらスマホで両親に連絡を取ったようなので俺も姉ちゃんに今日は魁里のとこで飯を食うと連絡するか・・・・
「そうだ、お姉ちゃんは帰ったのか?」
「いいえ、相変わらずの剣道一筋でまだ、家に帰ったませんけど、姉さん、都クンに会いたがってましたよ」
「そうか・・・・・・」
「それより先ほど魁里ちゃんと打ち込みたいと言いましたよね~~~~~思いっきりいじめますので覚悟してください☆」テヘッ
「う・・・・・・・手加減してくれよ・・・・」
「い・や・で・す」
この顔どう見ても、俺を再起不能にしようと目論んでいるドSスマイルだ・・・
なんでよりによってこいつに剣道の試合を挑んだんだ・・・・
もしかしたら暑すぎて滅入ったかもしれないな。




