男の娘属性はなぜ人気が高いのか?
夏休みが迫る最後の一週間俺達は、休む時間の間何気ない衝撃的な真実を知った。
それは以前、ざーさんと涼浦を和解する為に涼浦の仲間がうちのバイト先のコラボのエロ制服を着ながら接客をしてるのだが、実はその中に宗介も参加してたようでその接客姿があまりにも可愛すぎる為那智田がそれを撮影し樹に送ったらしく、俺らの間にこれは大話題だった。
こ・・・・・・・・・これは・・・・あの時俺が見惚れていた黒髪美少女じゃないか・・・・
道理でどこか見覚えがある顔だと思ってたわ。
あまりにも似合いすぎて女の子だと思ってたわ・・・・
「は・・・・宗介お前・・・・・これなのか・・・・」
「だろだろ可愛いだろ?那智田の奴が送ってくれたんだぜ。たく・・・・こんな恰好するんだったらなんで真っ先に俺らに言わないんだよこのこの・・・」
「ううう・・・・・・そんなに見ないでよ・・・恥ずかしいよ」
「まぁそういうなよ。俺的には結構に合ってたぞ・・・」
「もう・・・・・都たら、あの時いたのなら声を一言かけてもいいのに、立野さんがすぐに九頭竜さんとどこかに出かけたって聞いた時はショックだったよ・・・・」
ショックってなに?・・・・お前、あれで女装に趣味を持ったとか・・・・・
それは本人の意思なら止めないけど・・・・
「道理でおかしいと思ってたよ。あの日以来学校に通うと女の子たちの目つきがなにか変な眼差しで見ているの・・・・これ絶対、クラス内に出回ってるよね?」
「それはあながち間違いじゃないぞ・・・・・その画像とっくにクラス内で出回って、それどころかTwitterで広まってるぞ」
「え・・・・・・そんなことは・・・・・・・って本当になってるしぃーーーーーーーーーーーー」
「お前、顔がおかしくなってるぞ・・・・」
樹の言う通り、改めてSNSやTwitterを見るとその画像がうちの学校内では話題になっていて沢山の高評価を得ているようだった。
さすがの宗介も一瞬だが顔芸を見せた飛びついた後、肩を落とし落ち込んでいった。
「いやーーーーー普段Twitterとか見ないから俺も知らなかったよ」
「っというか、そもそもこの画像勝手に取ったの那智田さんなの?まさかあの子がそんな事するとは思わなかったよ!!」
「違うぞ。それを取ったのは、ざーさんらしく、それを広めたのが涼浦だそうだーーーーー。なんでもその画像を取ったおかげで本格的に二人の仲が元に戻ったそうだぞ」
「良かったな宗介、お前があの二人を仲良くなったきっかけを作ったんだぞ」
「これ・・・・褒められてるのかな?」
宗介は複雑な感じをして怒っていいか笑っていいか分からなかった。
「そう落ち込むなよ。チラッと見たがお前が着てた沖田総司ちゃんの振袖マジで可愛かったぞ。まぁ少しがっかりなのはキャラがあまり知らないってとこだな・・・・樹はその原作知らないのだから無理もないな。だが心配するな。お前ならうちの店の一番の売り上げを見せる人材だから、じっくりと『幕クロ』について教えてやるぞ。まずは、お前があの時見せた、決めポーズを今ここで見せてくれ!!!まずその改良から教えてやるぞ!!!」
「都痛い痛い!!!そんなに肩を強く掴まないでよ。僕、これからインターハイがあるのに、君の店でするつもりないのに・・・・」
「お前、キャバクラの支配人みたいな事言ってるぞ・・・」
しまった・・・・・つい久々に熱くなってしまったぞ・・・・
俺は我に戻り宗介を離した。
「と、いうか前から思ってたけど、僕ってそんなに可愛いのかな?」
「なにを今更・・・・お前の見た目どう見ても女にしか見えん。お前が本当に女ならガチで告白を受けても断らないな・・・・」
「結局のところホモでは?」
「なんだぁてめぇ・・・・・・・」
樹キレた!!!
「おい、なんでそんな冗談を間に受けてるんだよ!!!」
「お前の言ってることは時折マジにしか聞こえないから怖いんだよ・・・・」
「それは僕も同感かな・・・」
「宗介まで・・・・・お前普段俺をそんな目で見てたのか・・・・」
お前『またなんかやっちゃいました!?』って疑問を浮かんでるけど、お前がやらかさない日はまずないからな。
そこが飽きないのがこいつの長所なんだけどな・・・・・
「お・・・・・・・俺のことはいいだろ・・・それより宗介がどれだけ可愛いか見せてやる。これを見ろ」
「あ、これうちの学校の学級新聞だ」
宗介はどこで手に入れたか、校内掲示板で記載されている校内新聞の最新号のコピーを俺達に見せる。この校内新聞ってのは基本学内行事とか教師や生徒会のインタビューとか取り上げていて、基本的につまらないのだが、樹のようなコアなファンがいるから今も存命するくらい根強く続いてるな。
その新聞の最新の校内の美少女及び、美少年ランキングを見ると・・・・・・宗介の順位は・・・・・・見事同率一位の二冠を達成していた。
これには宗介も新聞を破りそうな勢いで驚愕していた。
「嘘でしょ・・・・・確かこの前まで、男子の方は3位だったのに・・・・・っていうかいつの間に女性の部門で僕入ってるの?明らかにおかしいでしょ?」
よく見るとそのランキングの記載欄の下部分には、『今回からは、二年一組の沖宗介君を女子の部分に含まれます♡』と注意事項が書かれていた。
明らかにこれを作った新聞部は絶対、男の娘萌えだな・・・・・
「良かったな宗介、お前は俺達の誇りだ。ははははははは」
「う・・・・・・そんなの嬉しくないよ」
半泣き状態で、俺を見ないでくれ・・・・・・このままだと俺もお前に再度惚れてしまうじゃないか。
「おい、みゃこ、お前、美少年ランキングで5位に入ってるぞ」
「あ?あんだって!!!!」
どれどれ・・・・・・・って入ってるし・・・・なんで俺みたいな一般ピープルのエロゲオタクが入ってるんだ?完全に投票ミスだろ?
「いやいや、ありえないだろ。これ先日の中旬で投票結果終わってるよ。たしかその時期乃希亜と付き合ってんのに、なんで順位が上がるんだよ」
「というか、学内一不良の九頭竜とくっついた時点でお前の知名度が上がったんだとさ・・・・・羨ましいぜ」
「加えて、美国さんの弟だしね・・・・」
「うるせぇな・・・・・毎度毎度言うけど、俺はお前らが思ってるほどイケメンじゃねぇ!!!」
俺はそう吠えた。
ちなみに美少女ランキングでは宗介以外ではなぜか、うちのクラス女子は数人も入ってたようだ。
涼浦銀華 6位
花沢咲那 18位
立野蓮 4位
まぁ予想通りだけどなんで、歩く18禁のざーさんも入ってるんだ?明らかにおかしくね?
後俺彼女の乃希亜のランクは20位のようだ・・・・・
まぁあの時はツーサイドアップの変更前だから低いのはしょうがないけど・・・
彼氏として彼女がランク内に入って嬉しく感じてしまうな・・・




