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まさかの展開になりました・・・・・

「おはよ」

「あっ、大河君、昨日大丈夫だった?」

その翌日俺は、何事もなく教室に入ろうとするとざーさんに声を掛けられ、昨日の件があってか。心配して声をかけてきた。





「ああ、なんとかな。あの後警察が来る前に九頭竜と逃げてたから。大事にはならなかったよ」

「もう。それだったら。連絡してくれたらいいのに、こっちは心配であまり眠れなかったよ」ふぁ~~

ざーさんはそう言いながらあくびをしていた。しまった。せめて一言連絡すれば良かったな。そう思いながら中に入ると、すでにそこにいた宗介と樹は驚きを見せていた。






「お~~~っす。あれ?お二人さんなに話してんだ。もしかしてお取込み中だったか?」

「うお・・・・・樹に宗介、おはよ」

「あれ?なんで、都が一番驚いてるの。もしかして僕達は聞いちゃいけないことだった」

「まじかよ。みゃこ死ね。リア充爆発しろ」

俺は普通にざーさんと話してるだけなのになにを勘違いしてるんだ。





「ちょっと二人共なにを勘違いしてるの。私達は、昨日帰り道で・・・・」

「告白されたんだな」

「うるさい。黙れブ男、違うに決まってるだろ」

「なんだと!!!!この無駄に二枚目野郎が・・・・昨日だってクラスの女子に話しかけられて、うらやましい~~~~~」

「だからあれは、姉ちゃんの件で声を掛けれれたって言ってんだろ」

「確かに大河君のお姉さんは、有名なモデルだから私の友達も美容について聞きたかったって言ってたね。大河君、次の休み時間でいいからちょっと相談にのってあげてよ」

「どうせまた、涼浦なんだろ?あいつ最近そのことについて聞きすぎなんだよ」

「くそ~~~~羨ましい。みゃこの姉ちゃん確かに綺麗だけどそれだけで、そんなに注目が湧くのか?みゃこいわく昔は~~~~」

「ハイハイその件は後にしてよ。さっきの続きをお願い」

樹のせいで話は脱線されたが俺は昨日の件について話をする。勿論、九頭竜がエロゲ声優の辰巳ノアさんという事を省いてだ。





「へえ~~~~~そんなことがあったのか?」

「そういえば僕、朝練で、道場のカギを返す為に職員室に行ったら九頭竜さん、山垣先生と話してたけどもしかしてその件で話してたのかな」

「ほんとか宗介」

「話は、詳しく聞いてなかったけど、あの路地裏とか喧嘩とかどうたら言ってたけどたぶんそうだと思うよ・・・・・」

「え?だったら私達も行こう。大河君、私達が話したら身の潔白を証明してくれるよ」

「ほっといたらいいんじゃね?いつもの事だし」

「樹、そんなこと言うからモテないんだよ」

「うるせぇよ」

うん確かに行った方がいいけど、今、ざーさんと俺が行ったら、俺があの件について喋ったのかと勘違いして殺しにかかるから、二人で行きたくないんだよな。





「俺はいいよ。だって昨日一緒に逃げた件もあったからなにか気まずいし」

「いや気まずくはないでしょ。二人で逃げてただけだし。もしかして、九頭竜さんになにかされたの?」

「そんなことはされてないけど・・・・・・そういうわけだからざーさん頼めるか?」

「分かった。今すぐいくね」

そう言いながらざーさんははや足で教室から出たが、宗介はなんで一緒に行かないのかとむすっとした顔をしてたけど俺は気にせずHRまで、だべっていた。





そしてその後HRが始まるが、あの喧嘩がよほど深刻なのか九頭竜とざーさんは来ず

戻ってきたのは、一限目の途中だった。

二人の様子はというと、当の本人九頭竜はなぜか涼しい顔をしており逆にざーさんは顔を真っ赤にして教室に入っていた。





なんでそんなことになったのか分からないまま一限目に入り休み時間に俺とあの二人はざーさんに声をかける。






「ざーさん。どうだった」

「・・・・・・・・大河君。おめでとう」

「はい?」

俺が来るとまた顔を赤くして目を逸らしていた。訳が分からんぞ。





「え?どうしたのざーさん。なにがあったの?」

「沖君、それはね」

「おうこんな所にいたのか。大河」

「九頭竜?」

そんな中背後から九頭竜が声をかけてきて昨日の件があったのに関わらずなぜか上機嫌でなら慣れしく俺の事を呼んでいた。





「なんでさっき職員室お前来なかったんだよ。彼女のピンチに彼氏が来るのが当たり前だろうが」

「彼氏ぃ?」

「あ?言ってなかったのか?オレ等昨日の件で付き合ってるんだよな。大河?」

「え・・・・・・えええええええええええ!!!!」

その一言でクラス全体は騒然としてざわついていた。






ざわざわざわざわ

「え?九頭竜さんが、彼氏?」

「あの問題児が?」

「相手は、あの大河君だって・・・・」

「あの『Micuni』さんの弟が・・・」

いやいや驚いてるのは俺だからね。何言ってんだよこのヤンキーは。なんで馴れ馴れしく俺の肩組んでメスの顔を出しているんだよ。いくら辰巳ノアさんでもあの強面フェイスじゃ付き合った感じが・・・するな。

憧れの推し声優本人にこう言われちゃ何も言えない。

むしろありがとうございます。




「おいちょっと待てよみゃここれはどういうことだよ!!!」

「なんで怒ってるんだお前」

「当たり前だよ。なんでお前がこんなヤンキーと付き合うことなるんだよ?」

「おい、てめぇ。なんか文句あんのか?」ギロ

「ひぃ・・・・」

九頭竜は樹に喧嘩腰で襟を掴み殴る体制を取ろうとしていた。




「九頭竜お前なにやってんだ?」

「それだけは止めて・・・・・」

「・・・・・・・ちっ」

俺らの説得で樹を解放し今度は俺に近づく。



「すまん。大河いやダーーーーー・・・・・・」

「ダーリン?」

「そう・・・・・だ・・・・・・・・だだ・・・・・ダージリン」

ダーリンな。お前彼女と自称してたのになんで恥ずかしそうにしてんだよ。逆にこっちが恥ずかしくなるわ。





「と・・・・・・とにかくお・・・・・お前が昨日公園で告白してた時は、正直嬉しかったんだ。その一言でメロメロだ。文句あっか!!!」

俺昨日そんなこと全然言って覚えがないんだけど。逆に頭突きされただけだぞ。





「ま・・・・・・まあおめでとう二人共・・・・・」パチパチ

宗介は状況が分からない中なんとかそれを理解しようと苦笑いで拍手をしていた。うん俺もこの状況全く分からないんだけど・・・・・

そして九頭竜はさらに俺に接近し耳打ちする。



「なぁ、大河。ここはうるさいから別の場所で話さないか?勿論行くよな?」

「・・・・・おう」

九頭竜が耳元で強く圧をかけていたので、クラス中が変な空気になりながらも九頭竜に引っ張られ教室から出た。

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