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おにいちゃん、お願いだから変な気を起こさないでね・・・・



涼浦はそう、見下した発言をした後、那智田と立野を連れて、どこかに遊びに出かけた、俺らがこれからバイトなのを察しての行動なので今の話を中断し、バイトが終わった後に再度話をすることになった。



そして一時的に涼浦の脅威を去って、俺とざーさんは気持ちを切り替えて夜のバイトに入るのだが、


「おい、頼んだの違うんだけど!!!!」

「す・・・・・・すみません・・・・」オドオド

「なに・・・・・聞こえないんだけど・・・・」

「すみません。どうなされましたか!?」



ざーさんは、先ほど大の親友の涼浦に自分の秘密を知らされたショックのデカさで目立ったミスが多く、客に迷惑をかけまくっているので、俺はフォローに入ることにし、ざーさんは半べそをかきながらお礼を言う・・・・




「ごめん・・・・大河君・・・・」

「気にするな失敗は誰だってある・・・・」





だが、失敗はそれでも続き、ざーさんの様子がいつもと比べておかしいと察した店長は、彼女にバイトを中断することにし、俺は、彼女の分まで接客業に精を出した。




ざーさんは、その間、殻にこもるように俺がバイトを終わるまでに、休憩室で待機していた。その姿は、今までの陽気な姿の欠片もなく、目の色は死んだ魚に類似するほどの失意を感じていた。


俺は、なんとかバイトを終え、改めて、涼浦に落ち合う連絡を入れて、ざーさんを連れて、別の店で話をする。

再開すると、以前変わらず涼浦には容赦なく俺達・・・・・とくにざーさんを睨みつき、その追い打ちをかけるような眼力でますます覇気を失ったざーさんに少しでも誤解を解けるように俺もざーさんの隣に立ち、仲裁の為に同伴することになった。




話は始まりざーさんは涼浦に今まで秘密にしたことを全てぶちまけ、それと同時に、空いてる席に俺は那智田と立野を集めて、なぜそうなったか話を聞くことにした。

話の内容をまとめると戦犯はあの馬鹿が原因のようで、二人も遊びの中で、涼浦に説得を持ちかけていたらしく、残念ながら涼浦はそれを応じずに現在まで至ったようだ。


一連の話が終わると俺達は、元の席に戻り、二人の話が終わるのを待つ。











「~~~~~~~~~~~~」

「ふ~~~~~ん。これが全部って訳か・・・・・」

「ギンカ・・・・ゴメン」

「謝ってそれで済むと思ってんの・・・・・・」

「それは・・・・・・」

以前変わらなく涼浦はまだ怒りが収まらなかった。そして、あいつは立ち上がり、財布のドリンク料金を上に置いた。




「もういいや・・・・・アンタみたいのと親友ヅラしてたこっちが馬鹿だった。明日から、うちらに話しかけてくんない?目障りだから・・・・・」

「ちょっと銀華ちゃん・・・」

「そうね・・・・確かにアンタの言う通りだわ銀華・・・・・アタシも正直ざーさんが騙してたことにイラッときた・・・こういうのは友達と呼べないよね・・・・優子、アンタはどうする」

「あたしは・・・・・ざーさんと一緒にいる」

「そ・・・・じゃあいこっか銀華・・・・」

「おい、立野お前まで・・・・ちょっとまてよ・・・」



涼浦に続き、立野まで冷たくざーさんを幻滅し離れて行こうとする・・・・

なんなんだよ。こいつらは・・・・人間誰にだって明かされたくない秘密があるだろ?そんな些細な事なのに友人を切り捨てるのか・・・・

確かに女の友情はドロドロしてると聞いたことあるけど、なんでこうも平気でいられるんだよ・・・

俺はそう思いながら立ち上がると、ざーさんが、俺の腕を震えた手で掴む。






「いいの・・・・・・私が悪かったから・・・・大河君はなにもしなくてもいいから・・・」

「ざーさんいいのかよ・・・・」

「良くないよ・・・・けどギンカがどうしても聞いてくれないからしょうがないよ・・・・ああ・・・・この喪失感・・・・なんだか、エロゲでありそうなレ○○被害者の感覚が味わった気がするよ・・・」

「ざーさんは一人じゃない・・・・アタシがいるから・・・」

こんな事態にも関わらず、ざーさんは平気で下ネタを放ち、那智田は、悲しみで涙を一線に流す軽く抱擁した。空は雨一つ振らない、星が見える程の快晴なのに心の中はモヤモヤとして土砂降りの気分だった。














~~~~~~~~~~~~~

その翌日の月曜日俺は、九頭竜と付き合って初めての一人で登校する。気分はどうも一緒にあいつと登校する気がなく、逆にむしゃくしゃとした気分だった。当の九頭竜についても事前に昨日のざーさんの事件の件を含めてメールで伝えた。

後から、九頭竜から『頼むから変な事をするなよ』と返信してようだが、俺はその内容を軽く無視をする。



そんな気分で廊下を重く踏みしめて歩く中、後ろから、耳障りな戦犯の声がし、俺の肩を馴れ馴れしく触れる。





「オッスーーーーーーーみゃこ。今日は珍しく一人だな~~~~~~。もしかして九頭竜となにかあったのか・・・・」

「・・・・・」

「おいおい無視かよそれはないぜーーーー昨日同士を集めてイベント言っただろ~~~~ああ~~~~~昨日の寧々様マジサイコーだった。俺マジで彼女の直の匂いを嗅ぐために今日まで手を洗わなかったぜ~~~~~。けど・・・・・流石に教室ではバレるよな?ただでさえ暑いしな・・・・・ああ名残惜しいけど教室前に入る前に手を洗おうか」

「・・・・・・」

「で、お前昨日LINEなんこか送ってきたじゃんか?すまんな昨日、帰った後、俺もバイトで、その後寧々様の曲聞きながらエロゲやってたから、気づいたころには、ついさっきだったわ・・・・・それで昨日お前が伝えたかったことなんだよ?」

「・・・・・・・」

俺の怒りが頂点に達し、制御ができなく無意識に樹の顔面に、渾身の拳を入れた。





ぐぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ








「馬鹿野郎!!!!!お前なんであの画像を、那智田に送ったんだよ!!!いくらお前が大馬鹿でも、那智田と仲がいい涼浦にその画像が見られるという可能性がわずかにあると予測できねぇのか!!!!そのせいで、ざーさんの積み上げていた人生が全てパーじゃねぇか。どう落とし前つけるんだコノヤロー!!」ドカカス





そう叫びながら、俺は吹っ飛ばした、鼻血を吹き出し倒れこむ樹に絶え間なく蹴りを入れる。今まで、親友にこんな暴力的な行動はしなかったが、今回は別だ。




いくらなんでもこいつはアホすぎる。痛みで分かり合うしないとこの馬鹿はまた同じ失敗を繰り返す。これは粗行事だ。無理にでも性根を叩きなおさないといけないんだ。


「みゃこ・・・・」

「うるせぇよ。馴れ馴れしく俺の名前を呼ぶんじゃねぇ!!!なに頭を手で防いでるんだよぁ!!!どけよその手・・・」




「おい、お前なにをしている放しなさい!!!」

「おい、君大丈夫か・・・・」

「へ・・・・・・・平気っス・・・・大したことない・・・」

「そうは言っても顔血まみれだぞ・・・」

「放せ!!!!この野郎。この馬鹿が悪いんだよ!!!」

「いい加減にしないか!!!」

気が付くと俺は数人の教師に抑えられる。そのせいで血まみれの樹にさらなる鉄槌を加えようとしたが、無理に抑えられてそれが出来なかった。






俺は正気で目が覚めると・・・・指導室にいて、俺は教師陣から、自宅謹慎一週間を命じられた。


一章に続き、胸糞が悪い展開になりますけど、ご了承ください。

なんとかして平和な日常に戻れるようにしますので、最後までお楽しみください


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