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サイドストーリー 休日の暇つぶしは友人のバイト先で・・・・

花沢咲那が都達とイベントに遊びに行ってるその頃の昼下がり・・・・涼浦銀華は・・・・バイト休みの日曜日、他の遊び仲間と連絡がつかない為、暇つぶしの為、都達がバイトしてる店にて、友人である立野と那智田の仕事が終わるまで、残り少ない量のこの店名物のシーフードパスタをクルクルと回しながら静かにやり過ごしていた。そんな時、バイト中の立野蓮が静かに涼浦の前に立つ。

なぜなら、今の時間帯は昼のピーク時と比べ現在の客は少なくましてや物静かな客がその殆どの為、涼浦の行動は目立っていた。






「あ・・・・・・・マジ退屈だしーーーーーーーーー」

「銀華、あんま大きい声出さないでくれる?他のお客さんに迷惑なんだけど・・・」

「でもさーーーーーー退屈なもんは退屈だしーーーーー、Micuniさんは、撮影だ

し、リサもユミも彼氏に予定入れてるしーーーーー」

「ざーさんとは連絡つかないの?」

「そんなの最初からやってるけどーーーーあいつ、全く返信しないんだけど、」

「まぁざーさんのやってることなんて大体想像できるでしょ・・・」

「・・・・・確かにそうだけど・・・・・」

立野の説得により、涼浦からの不安は取り除かれ、残ったパスタを食べ終えメニュー表を確認し、デザートを注文しようとする・・・・







その後涼浦はデザートである杏仁豆腐を片手にスマホを使い適当に時間を潰したところ、バイトが終わり那智田と立野は私服で彼女の前席に座り、それと全く同じものを注文し、これからどこか行くか適当におしゃべりをする。そんな中涼浦は、那智田がさっきからスマホの音源からイヤホンでなにか聞きながら話に入ってるのが気になった。








「ところでさぁ優子、さっきからきになったんだけどなに聞いてんの?」

「え・・・・・ああ・・・公方寧々の・・・・・」

「いやいやいや、誰それ?突然知らない歌手聞いても分かんないんだけどぉ・・・」

「ああ・・・・公方寧々ね・・・・銀華知らない?最近テレビに出てる歌手・・・・・といってもアタシもあまり詳しくないけど・・・・」

「実はあたしもよく知らないし・・・・・木野原君に教えてくれただけだから・・・」

「ああ・・・・・木野原ぁ・・・そういやアンタとあいつ最近よくいんよね~~~~。そいや、前の彼氏の松井ってのもあいつと同じ暑苦しい顔してたよね。まさかそれがタイプだったりして~~~~~」

「ギンカちゃん違うって・・・ただただ、テスト勉強と一緒にいただけだから」

那智田は、その話題を持ちかけた影響はたまた木野原樹について意識していたのか不明だが慌てており、涼浦にその歌手について画像を見せる。





「ふ~~~~~~ん。まぁいいんじゃない?Micuniさんには劣るけど・・・・」

「ははははは・・・・・相変わらずのMicuniさんだね・・・・」

「それにしても意外だな~~~~~あのキモオタで二次元しか興味ないあの馬鹿がこんな三次元の歌手に興味があるなんて・・・・あいつのことだから声優かと思ったけど・・・」

「銀華それあながち間違ってないけど・・・・今、調べたらこれ、アニメ声優だけど・・・・」

「え・・・・ホント?」

「うわ~~~~マジそれ?ってことは、木野原の奴うちの大切な仲間をキモオタ化するつもり~~~~~うわっ最悪~~~~~許せないし~~~~~とりあえず占めるか?」ドン

「や・・・・・やめときなよ・・・・あたしも知らなかったから・・・・」

ピロロン

立野がスマホで調べでその真実を聞いてか涼浦は、イライラし机を軽く蹴った。

そしてそのタイミングで那智田からメールが来る。相手は噂をした通りの木野原樹だった。そしてその内容は、先ほど議論された歌手についてだった。





『那智田~~~~~~今俺、幕クロのイベントに行ってるんだけど~~~そこにお前が興味を持ってた寧々様がいるんだよ~~~~みやげに新作の初回特典CD買っとくぜ~~~~~PSその初回特典に幕クロのオリジナルステッカーが入ってるから、俺とお前との分で二つ買うから、そのステッカー被ってなかったらくれよな?』

樹はどうやらそのCDのおまけが欲しいため、那智田の分のCDを買ったようだ。その、見るからにみみっちい内容で、涼浦はますます気持ち悪く思い背筋を凍らせた。



「・・・・・・なにこの内容キモッ!!!それに幕クロってなんなん?意味わかんないんですけど?」

「それ、今度うちが、コラボするアニメらしいけど・・・・まぁ店長から任意だけど進まれたけど、アタシらは興味ないから断ったけど・・・・」

「うわぁ。だから、オタクは嫌いなんだよ!!!!こういうのがいるから犯罪は終わらないだよ~~~優子もうこんなとは、関わらないでくれないかな~~~~」

「う・・・・・・・うん・・・でも・・・」

そう言いながら嫌味たらしくオタクの事を小ばかにすると続けざまに那智田から、次々と画像が来る。内容は、どうやらその公方寧々となんとか握手するができ、記念撮影をしてるようだ、涼浦は、その画像を引きつった顔でチラッと見てると、とある一枚の画像で戦慄した。






「え・・・・・・・・嘘・・・・・これ咲那だよね・・・」

「う・・・・うん確かにざーさんだよ・・・・見てよ蓮ちゃんも」

それはさっきまでツーショット撮影にざーさんが入っており、両手にはそのイベントで買ったと思われるグッズを持ちながら笑顔で映っていたのだ。

つまり咲那は仲間との約束を放棄して、親友が嫌いな萌アニメのイベントに参加し、かつてない笑みで映っているのが涼浦にとっては屈辱的だった。




その怒りは二人にも感じとり、恐れをみせ、しばし声をかけることが出来なかった。

その拍子で彼女は飲んでいたジュースをこぼし言葉を漏らす・・・




「あいつ・・・・・・・・許せない・・・・・」















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