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お料理の時間ですか?おにいちゃん腕の見せ所・・・・・と思ったらそれどころじゃありません!?

この日、三、四時間目の時間は家庭科の調理実習の為俺達は、家庭科室に移ることになった。ちなみにそこの斑決めは、教室で決めたグループではなく、毎度くじ引きで決める方式なのだ。俺的には教室でのグループなら九頭竜と一緒だから調理中エロゲのキャライベント的なイチャつきたかった・・・・・・と言っても仮になったとしても九頭竜はどう反応するのだろうか?今日みたいに機嫌が良いときは俺の想像通りにやってくれそうな感じがするのだけども機嫌が悪いときは下手に声をかけるとブチ切れて包丁振り回しそうな可能性があるから半々だな。




それで今回の斑決めは俺、宗介、ざーさん、立野とその他男女二人の六人グループだ。ちなみに前者四人は調理のグループだけは前の調理実習ではほぼ同じグループになるから、連携が取りやすく他のグループと。

「都、また一緒だね・・・・」

「うんうん、これも運命だから今回も楽しく作ろうね」

「それはそうだけど、ざーさんお願いだから、調理中に変な笑い方はしないでね」

「ははははは、それはしないよ」

ちなみに立野が言ったあれは以前調理実習の時のさかなのムニエルに添える時に使うときジャガイモを調理時、ざーさんはエロゲのシチュエーション一つで料理途中でHするシーンをなぜか妄想してゲスな笑い方が止まらなくなったのを思い出した。確かにそのエロゲは俺が貸したのだけどここで思い出す場面じゃないだろと思った。友達に悪い印象を与えないようにエロゲを隠してるのにあれは露骨すぎるとマジで思ったわ。








「では調理を始めます」

家庭科の先生の号令により授業は始まり各班調理に取り組んでいた。ちなみに今日は親子丼とフルーツポンチという決して合いそうな感じがしないメニューを作るのだがご飯は先に出来ているので、俺は指示を出しながら作業を進めようとするが同やっぱりこの四人は気が合う。

立野は几帳面だからテキパキ動くし、宗介も俺に聞きながらだけど丁寧にフルーツを上等な包丁さばきで綺麗に切り上げ・・・・・ざーさんは、あれだ料理は褒めるべき点はないがムードメーカー的なポジだから士気が上がるだろう・・・・

そんな時うちの班の一人が卵を取り出した。





「大河君、今からたまごとぐね」

「ならこれを使え」

「え?これ?はちみつじゃ・・・・」

「砂糖の代わりの隠し味だ。これ入れるとコクが増すはずだ」

「良く知ってるね・・・・・」

まぁ姉ちゃんの受け売りだけどな・・・・

さてこれから作業は大変だけど普段通りこなすか・・・・


「みゃこ助けてくれ~~~~~~~~」

そんな中他の班の樹が俺に助けるように抱き着いてきた。授業中に何をやってるんだあいつは・・・・・






「んだよ。こっちは忙しいの邪魔すんなうっとおしい」

「それどころじゃねぇよ。うちの班なんとかしてくれよ」

斑?そういや樹とこには九頭竜がいたな・・・・・もしかしてなんかやらかしたのかな?






「やっぱ九頭竜か・・・・」

「当たり前だ。他に誰がいるんだ?」

「けどな・・・・・」

「都、ここは大丈夫だからいってみなよ」

「うんうん。彼女の暴走を止めるのは彼氏の務めだからね・・・・」

「ざーさん。よそ見よそ見、鶏肉焦げてるよ・・・・・・」

「すまん。行ってくる・・・・」

こっちもざーさんのやらかしが心配になるもいまのメンバーならなんとかフォロー出来るだろ?俺はそう思いながら九頭竜の班に向かうとそこには予想以上に殺伐としていた。





「大河君・・・・・どうしよ」

「九頭竜さ・・・・・切り方雑過ぎじゃね?こんなの食いにくいんですけど」

「あ?そういうてめぇこそなに呆けてんだよ。さっさとやれよ」

「は?こっちは先生に聞く為に待ってるんだけど・・・・ちゃんと状況見たら?」

「あ!!!」

「はぁ!!!」

「あぁ!!!」

「まぁまぁ二人共・・・・・・・お願いだから仲良くして」

九頭竜と涼浦はお互い目をバチバチと火花を散らしながら衝突しているらしくその間に同じ斑の那智田が抑えようとしてるのだ・・・・・

っというかなんでこの二人を組ませた。あのゲーセンの件で前より仲が悪くなってるのにこのままだと殺傷事件になってしまうぞ・・・・

というか・・・・・先生はなにをやってんだっと思ったらいつの間にか先生の霊圧が消えた・・・・・・


「な・・・・・さっきから何かあるたびにずっとこの調子なんだよ。お前双方仲がいいから何とかしてくれ」

「九頭竜ならまだしも、涼浦は全然仲良くないんだけど・・・・」

「お前、この前まであいつに誘惑されてたの忘れてねぇか・・・・・」

「知らん。俺ははなっからそいつに眼中ない。てか、俺なんかより先生はどうした?いつの間にかここから消えてるぞ・・・・」

「先生なら職員室に呼ばれたらしいぞ。だからお前を呼んだんだよ」

「だからか・・・・」

「それ、一回みんなに言ってたぞ」

「すまん。その時恐らくざーさんがフライパンに間違って片栗粉一袋ぶち込んで、それの後始末で周りが聞こえなかったわ・・・・」

「まず親子丼でどうやったらそういう間違いするんだよ」

俺にも聞きたいわ。ざーさんはドが付くほど料理が下手すぎるわ。スマホで気軽にレシピを調べれるこのご時世で、なんで初歩以上の間違いするんだよ。そのレベルの女子が嫁に来たら365日、暗黒物質ダークマターを食べて、栄養失調でいつか死ぬレベルだぞ。





「あぁ!!!なんでこいつと仲良くならなきゃ馬鹿じゃねぇのかてめぇ!!!」

「ひ・・・・・」

「アンタさ、なにうちのツレにつっかってんの?最近咲那と仲良くなったからって調子乗り過ぎじゃね?」

「てめぇ!!!表出ろや!!!」

「おい、九頭竜止めろ・・・・」

「大河・・・・・なぜ・・・・」

「樹から助けを求めて来たんだよ。お前ら授業中くらい協力できないのか」

「すまん・・・・言う通りにする」

俺はすかさず前に出ると、九頭竜は突然と落ち着きを見せていた・・・・あれ?今朝と同じように目が優しい感じがしてやけに素直だな。

彼氏の俺が言うのもあれだが、調子がおかしいぞこれ。




「分かった・・・・・・那智田。これおかしいのか?」

「うん。ちょっと太かったかな。もうすぐ細かく切ればいいと思う」

「すまん・・・・」

「涼浦・・・・お前もだぞ。最近九頭竜に突っかかりすぎだぞ」

「確かにウチも悪いけど・・・・・最初はあいつが突っかってきたのが悪いんだからあいつに謝るつもりはないから・・・・・」

涼浦はそう不貞腐れながらそのまま無言のままになり、その後先生が来たところで樹達の班は調理を再開するが結局あの後九頭竜と涼浦がまともに話すことが無かった・・・・・




その後、俺は元の班に戻り、最後までざーさんのやらかしを見張ることでなんとか俺の想定内の出来栄えが出来たようだ・・・・

けれど・・・・・最近九頭竜との涼浦が最近対立がこの頃多いから・・・・・別に涼浦の事は気にしてないが、こうも衝突が多くなると九頭竜が激怒して周りに迷惑をかけるかもしれないから九頭竜の彼氏としてそれを未然に防ぎたいと思った。

なのでせっかく作った親子丼が思った以上に食べれなかった。




「あれ?都あんま食べてないね」

「すまん。まだ全然手を付けてないからお前にあげるわ」

「九頭竜さんは?」

「あいつにはすでにあげたから心配すんな」

「ありがとう。遠慮なく貰うね。頂きます・・・・」



結局それを宗介にあげることにした。

いつも思うのだが食べてる時の宗介の笑顔はそこらの女性以上になにかと満足げな顔をしてたので、その顔を見てるとなんか、ドキッと胸が熱くなる気持ちとそれを強く後悔する気持ちが螺旋のように混じっていったのが感じてしまう・・・






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