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花沢さん・・・・・本当にすべて貴方のせいだったのですか?

「おまたせしましたお嬢様!!!!特製の萌え萌えラブリーオムライスでございます。なにか希望される文字はありますか?」

「じゃあ。『ギャレン』でお願いします」

「かしこまりました!!!!じゃあ・・・・・・・・・・・・・・・・・・これでよろしいですか?ではご存分にお楽しみください」

「グヘヘヘヘヘ・・・・・メイドというのは、やっぱり素晴らしいですな・・・・・黒のハイソックスに白のカチューシャに胸元が見えるメイド服・・・・・・かつてオタクブームを一世風靡した施行の衣装・・・・・・やっぱりエロいッスね。持ち帰ってバイト中の優子と蓮にお土産として持って帰りたいくらいだよ・・・・・・でもうちの店ってメイド服あるかな?いろいろコラボしてるからあるかも。はぁ、もしあるのならみんなと一緒に来てエッチなことしたいなぁ。ぐへへへへへへ」

「そんなにメイド(冥土)に行きてぇのかお前は?」

「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

突如現れた俺の顔を見て、ざーさんはまるで幽霊を見たかのような絶望的な顔で、メイド喫茶中をうるさく響かせていた。

まったくさっきまで独り言をブツブツと呟きやがって・・・・・

ため息を吐きながら間抜けの顔をしたドスケベ女をゴミを見るような目で見下した。




俺がいるのはバイト近くのメイド喫茶だ。なぜ、こんな所にいるのかというとこいつのようにメイド服を呑気に眺めるために来たんじゃない。

こいつは乃希亜に訳の分からないエロゲを薦め、変なヤンデレもといホラーキャラを演じだし、俺だけではなく、乃希亜自身にも危害を及ばした。

本当は一発軽く蹴りたい気持ちで一杯だが、店の人達や、友人の那智田達にも迷惑かけるからそれを抑えながらこいつと向き合い話を聞くことする。






「な・・・・・・なななななななななななな・・・・なんでこんな所に大河君がいるの?確か木野原君とこれから作成した自作のエロゲキャラを拝見するはずだったのに・・・・これから細かいキャラの性癖や性感帯について教えようと思ったのに台無しだよ」

「なぜそれをここに話するんだ。店の人にとっては軽いセクハラだぞ」

とは言っても、普段喫茶店やファミレスでエロゲ談議してるこちらも人の事は言えない。ただ、俺らの場合飲食店でエロゲ談議をする時は、最小限のモラルを考えて密談してる。

例えばなるべくピンク系のフレーズは避けたり、なるべく他者に話が漏れないように近くに客がいない席に座ったりとか工夫している。

というかそもそも店の中でピンク系の話するべきではないけどな・・・・

さて、話は戻し俺がなぜざーさんの場所が判明出来たか種明かしする。





「残念だが樹は来ねぇよ。お前の顔を察するに、今、俺と会う事は避けているな。その証拠にお前宛に何度もLINEにメールを送ったがどれもスルーしやがって。だから樹を使ってお前と会う口実を作ることにした。感が鋭い人間なら俺とつながりがある樹の連絡






も無視するはずなのに、アッサリと来やがって・・・・・・馬鹿が」

「そっか・・・・・その様子だとやっぱり九頭竜さんのスキンシップは失敗したんだね。残念☆」

残念だと?今こいつ残念と言ったのか。まるでゲーム感覚みたいに俺の彼女を使って俺を陥れようとしてたのか?

いや、それ以上にこんな非常的な行為をしていて反省もなしにヘラヘラと笑ってるだと

今のでこいつへの信頼もガタッと下がった。

そしてそれと同時にこの前の涼浦の件について助けなきゃよかったと後悔した気持ちで一杯だ。

その己の不甲斐なさを加え拳を強く握り怒りが込みあがった。






「アレなんで怒ってるのかな?もしかして九頭竜さん、

やりすぎちゃった?でも、これもすべて君の為だから許してね♪」

「テメェ・・・・いい加減にしろよ・・・・」

今の言葉で俺はキレて、情景反射で胸倉を掴もうとしたがその途中で腕を掴まれてしまった。

その手は勿論ざーさんではなく、バイト中だったはずの立野が先ほどまでに全力ダッシュをしたかのように息を切らしながら俺の行動を静止していた。




「立野お前・・・・・」

「はぁ・・・・はぁ・・・・間に合ったは~~~~~~~~~~い大河君そこまでね・・・・」

立野が俺の二の腕をガッチリと握ったせいか思う道理にできない。

というかそもそもこの細い腕が1,2本で男の俺を止められるはずはない。

にも拘わらず止めるってことは何を考えてるんだ?


チョイチョイ

ざわざわ・・・・・

「やべっ・・・」


そう思った時立野が俺の顔を見ると、目を細めながら首を左右に動かしていたことで理解した。

俺が騒いでたせいでメイド喫茶の従業員や客が動揺してざわついているのが見えた。

まずいな・・・・・・ついこの前謹慎食らったのにここでも騒ぎを出したら本気で俺の将来も危うい。

ざわざわ・・・・・・・・

「す・・・・・・・・・すみませんツレがお騒がせしました。ほら、二人共行くよ!!!」

「待ってよ蓮!!!!」

一旦落ち着いてから周りに軽く頭を下げることにした。が、立野は騒いだ張本人でもその相手でもない第三者が声を張って誤っていた。

その後立野は、すばやくざーさんのお茶代を払った後そそくさと俺達二人を無理やり引っ張られ、静かに話せれる場所に移された。



まぁ、どこに場所を移っても俺の怒りは変わらないけどな。





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