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ヤンキーが妙に俺に絡んでくるけど推しのエロゲ声優だからどうということはない  作者: 夕凪
第三章 夏休みなのに彼女とイチャイチャできないのは、余計なフラグを建てまくったのが原因である
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あっちむいてほいというゲームは心理戦です

「おい、クソ姉貴急になにしやがるサッサッとミヤを放しやがれ!!!」

乃希亜のお陰でなんとか姉を引っぺがすことができ俺は解放できた。あーーーー死ぬかと思った・・・・




「黙れチンピラ誰が姉なんて呼んでいいと言いと言った?お前なんか義妹なんて認めないからな!!!」

「認めないって俺達が付き合ったのはとっくの昔に認めただろ?」

「確かに認めたが、私が見ている範囲では付き合う権利をはく奪する。ついでに見てない範囲でも弟に触ることも禁止する」

それ、遠回しに付き合うのを認めてないんじゃないのか?どれだけ弟離れができないんだよ。




「はぁっ!!!残念だったな・・・こっちはミヤとその・・・・・胸を揉まれたり・・・・・・キスを・・・・されたり・・・したからな・・・」

「なにーーーーーーーーーーーーー!!!!!」

なんで火に油を注ぐことを言うのかな?





「おい、都!!!!どういうことだ!!!!なんでこんなチンピラなんかと破廉恥な事をしたんだ。そこは認めないだろ!!!というか、ピーはしてないんだろうな?してないと言ってくれよバーニィ!!!!」

逆上された姉にブンブンと交互にゆさゆさと振り回される。

ああ・・・・なんでうちの姉はこんなに人の話が聞かないんだ・・・・




「いい加減にしろや!!!ゴラァ!!!」

「放せチンピラ!!!!お前こそ都と別れろ!!!」


その後乃希亜が暴走する姉を羽交い締めにして落ち着くのを待ちようやく話を聞いてくれた。





「ふん・・・まぁ今回だけは許してやる!!!だが、Hな行為をするのなら事前に私に連絡しろ。もっとも私は認めないがなぁ」ドヤァ

『こいつ殴りたい!!!』



「それでなんで姉ちゃんはなんでここにいるんだよ?もしかしてテニス部のOBとしてコーチしにきたのか?」

「それもあるが、今日は同窓会の打ち合わせについて当時の担任と話してたんだ」

「そうなんだ」

ちなみにその先生というのは加瀬先生という今は三年の担任をしてる現国の教師だ。あの人は教師としては寛大な持ち主で、姉ちゃんを抑えてたからあの人が居なければ姉ちゃんは途中で退学になってたようだから、あの人を恩師として心底慕っているのだ。




「で、私はその幹事だから昔のクラスメイトを募って来月当たりはするつもりだ」

「なるほど・・・・」




「ところで都お前もう帰るのか?だったら今から私とデートしろ!!!!もちろん拒否権はない!!!」

いきなり話が戻った!!!まるでさっきの話が無かったことにされている。




「悪いな。こっちはすでに先約なんだ。なぁミヤ!!」

「ああ、そうだ。これから乃希亜と昼飯して夕方までいるつもりだ。邪魔しないでくれ」

「どうせこのチンピラの補修を無理やり付き合ってるだけだろ?ならその間、可愛いお姉ちゃんとドライブデートをした方が楽しいはずだ」

「あの~~~貴方さっきテニス部のコーチする予定って言ってなかった?」

「そんなのいつでもできる!!!!というか私がいない弱小化したテニス部ははっきり言って弱い!!!いくら練習しても良くて二回戦突破が限界だろ」

きっぱり言った!!!アンタコーチとしては言ってはいけないことを口にしたよ。




「そんなのテメェの都合じゃねぇか?大体、いい年して弟離れ出来なくて恥ずかしくねぇのか!!!」

「そうだ。俺はいつまでもガキじゃねぇんだよ!!」

「うるさい。私にとってはまだ子供なんだいいから、都あのチンピラの補修が終わるまでお姉ちゃんとといろ」

「でも弁当は教室にあるから・・・」

「なら一緒についてきてやるぞ」

「おい、何勝手に話を進めてんだ!!!これ以上ふざけたこと言ってると承知しねぇぞ」

「ほう、なにが承知しないって・・・・ならお前が得意な暴力でもやるつもりか・・・」

「そ・・・・・それは・・」

そう言われると乃希亜はなにも言えなかった・・・すると姉ちゃんは、ため息をした後ある提案を持ちかけてくる。





「はぁ・・・・・・・どうしても認めないならあっちむいてほいで勝負しろ。私に勝ったらそのまま帰ってやる」

「あっちむいてほい?なんでそんな急に・・・・」

「ただ暴力しか解決方法ががないチンピラがあまりにも可哀そうだからただのサービスだ。どうだ受けるか?」

「ああ!!!上等だ受けてやるよ」

乃希亜はあっさりと勝負を受けてしまうけど、姉ちゃんが急にこんな勝負を持ちかけるなんて絶対裏があるはずだ。




「おい、ちょっと待て姉ちゃんはなにか企んでいるぞ」

「やだなぁ!!!都ぉ。私がなにか企んでると思うか!!!」

うん絶対そう思う。




「別になにを企んでいようと関係ねぇよ!!!もしオレが勝ったらサッサと帰るのと・・・・オレのことをチンピラと言うのはやめろ・・・・・名前で呼んでくれ。オレもアンタのことは・・・姉ちゃんて呼ぶから」

「ああ勝てたらな。ただし私が勝てたら、都をこの夕方まで付き合うのと一つ言う事を聞いてくれ・・・」

「構わない・・・」

構わないって・・・・もしその頼みが『付き合うのを止めろ』だったらどうするんだ?けど乃希亜ならたぶん勝ってくれるはずだ。

そして勝負は始まった。




『最初はグー・・・・・じゃんけんポン・・・・」

パー

チョキ

よし乃希亜が勝った。




あっちむいて・・・・・・・・・

指を構え静かに姉ちゃんをにらみ続ける。

このゲームは一見単純に見えるが実は心理戦だ。すでにその駆け引きが始まっている。ゲームの最中に相手の動き癖を見抜き相手が向く方向を予測するのがカギだ。



第三者の俺は、あの二人がどうやって戦い方を組んでいるのか分からないが二人の脳内はすでに必勝法があるはずだ。

静寂はしばらく続き動く。


ほい

乃希亜は右を示すが、姉ちゃんはその反対側を向いてしまう。



くそ・・・・・ハズレか。



仕切り直しでもう一度始まり今度は姉ちゃんが勝ち今度は逆に姉ちゃんが指を構える。



「あっちむいて・・・・・・・・」

ゴクッ

攻撃の時妙にゆっくりの口調でかく乱するつもりらしいが、乃希亜にはこれくらいでは動揺はしないはずだ。サッサと避けて攻撃を仕掛けろ!!





「あっ・・・・・・・そうだ都、お前、この前公方寧々から話を聞いたけど夜這いしたって本当か・・・」

「な・・・・・テメェそれ本当か!!!!」

「ホイ・・・・・」

乃希亜は血相変えて無意識に俺の方に向こうとした時姉ちゃんは冷静に同じ方向を示した・・・・・きっ汚い・・・・・・・




「な・・・・・・」

「はい・・・・・・・勝った・・・・・ほらサッサと私の言うこと聞け」

「ちょっと待て・・・・・今の卑怯だろうが!!!」

「はっ全くこの程度のフェイクをまんまと引っかかるお前が悪いんだよ!!!それに勝負に卑怯なんてねぇだろ!!!もっと現実を見ろガキ!!!」

「ぐ・・・・」

正論を言われて乃希亜はなにも返答できなくただ悔しそうにしていた。





「さてと・・・・約束のなんでも言う事だが・・・お前・・・今から私の事を『負けました許してください。ご主人様』と可愛くいえ・・・。お前一応声優なんだから言えるだろ」

「は・・・・・・それでいいのか・・・」

「ああ、もしかして『都と付き合うのを止めるの方』がいいのか?」

「いや・・・・・それでいい・・」

「待て・・・・ここなら誰かに見られるから。人気もない場所に移すぞ。お前私達以外に声優だったこと公開してないんだろ?」

「あ・・・・・・お願いするわ」

場所を移り改めて罰ゲームを開始し、乃希亜は声を整える。




「ま・・・・・・・・まけました・・・・ゆるしてください・・」

「駄目だ感情がこもってない。声優ならもっと気合を出せ」

「ぐ・・・・・・・・・負けました許してください。ご主人様♡」きゅん

「萌えた・・・」

可愛らしいトーンで俺は萌え死んだ・・・・・・顔は真逆の悔しがってる顔なのがが逆にそそられる。正直負けても良かったかも・・・・




「よし、いいもの見せてもらったぜ・・・・ほら、今から都を借りる。今から行くぞ・・・・・」

「おい、姉ちゃん・・・・弁当が・・・・そんなのチンピラに二つ食べさせればいいだろ・・・・それでいいな。《《乃希亜》》?」

「ああ・・・・・・ってお前今、乃希亜って・・・」

動揺してる間に、姉ちゃんは俺を引っ張り連れていかれた。今確かに乃希亜って言ったよな。







引っ張られると玄関前にたどり着いた。無理やり連れて行かれたせいか腕がとても痛い。




「姉ちゃんも人が悪いな。なんだかんだ言ってあいつのこと認めてるんだな」

「何のことだ?」

まったくとぼけちゃって・・・・




「変な奴だ。それより昼飯食いに行く前にちょっと寄り道していいか?」









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