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未定  作者: Li
17/24

3-7彼について。

バスが来るまで15分程度。待合室でまつ2人。他には誰もいない。


「おーい!何飲む?」


「なんでもいい。」


「悪い!お茶しかない!!」


「…」


「ほい!」


紙コップに入ったお茶が2つ。


「暖まるねー。」


「…」


「聞いてる?」


「…そうだね。」


暫くお茶をすする2人。


「ごめんなさい。」


「?」


「悪かったって!ごめんなさい。」


「…」


「折角のお休みだったのに、墓参りじゃあ楽しくないよね。」


「そうじゃないよ」


「…折角おしゃれしてきて貰ったのに、誰にも見てもらえないね。こんなところじゃ。」


顔が熱くなる。

彼が何も言わなかったのも悪い。

でも、現時点で目一杯おしゃれしてる自分は

明らかに場違いだった。

それが、恥ずかしくて仕方なかった。


一人で舞い上がって、馬鹿みたいだ。


「そんな顔しないでよ」


下を向いている私の耳に

バスの到着を告げるエンジン音が届いた。



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