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未定  作者: Li
16/24

3-6彼について。

「母がさ。月に一度は必ず墓参りに行くんだよ。」

「そんなに行ってどうすんの?って思うんだけど。」


「うん」


「だからさ、いつも綺麗なんだよ。こっちは水をちょろっとかけるだけだから簡単だ!」


タバコを取り出し、軽く吸う彼。


何かを堪える私。


「親父が好きだったんだよね。」

「だから、此だけ持ってんだ。」


銘柄はよく分からない。


私はタバコが嫌いだ。

吸うのは絶対で、吸われるのも許せない。


「お線香のかわり?」


「そうだね。」

「こっちのほうが、安く済む。」


踵を返す彼に、慌てて声を掛けた。


「私まだ、お祈りしてないよ。」


「別にいいんじゃん?」


「…」


「悪かった。お願いします。」


「…うん。」


私は願った。


(ずっとこのまま…)


振り返る。


…やられた。


「ねぇ!ちょっと待ってよ!」


(何処までも勝手なんだから!)




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