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未定  作者: Li
10/24

2-5彼について。

店を後にして、とぼとぼ歩く二人。


「大丈夫?」


「何が?」


「お腹減ってたんだろ?」


「そうだけど、大丈夫。」


「でもパフェしか食べてない。」

「あー、あれか、もしかしてあれですか?」


「何よ!」


「いや、いいんだ!変な想像して悪かった」


「絶対許さない!!」


「何でさ!?変な想像が悪い想像とは限らない」


「いいえ。悪いに決まっています。」


「悪いと思うならご勝手に。」


「いいもん!!勝手にするもん。」


彼は私を不機嫌にする天才だ。彼の何気無い一言によく傷つくことがあった。彼は思ったことをポンポン言うタイプだった。


「で、何を想像したの?」


「何だよ!勝手にするんだろ!」


「どうせ私の体型のことを言っているんでしょ!」


「そう思うならそう思っておけばいい。」


「何よ!!またそう言ってちゃんと言ってくれないだ!!」


「何だよ!ちゃんと言ったらどうなる?どっちにしたって怒るんだろ!!」


「違う!貴方が私を怒らせるの!!」


「そんなつもりは一切ない。」


「でもそうなの!!」

「もうちょっと相手に気づかいをした方がいいんじゃない?」


「気づかいねー。それってそんなに大事?」


「とっても大事なことだよ!」


「へー、よくそんなに断定できるな!」

「じゃあ、何か具体的なエピソードをどうぞ!!」


「え!?何でよ!?」

「そんなの直ぐに思い付かない!」


「でも大事なんだろ!何かそう思うことがあったってことだろ!」


「今はちょっと無理なので、今度にしてもらえますか?」


「えー、まーしゃーない!」

「で、今どこ向かってるの?」


「え!?そっちがどっか向かってたんじゃないの?」


「え!?完全に適当だった。何も考えてないぞ!」

「今何時だ!?」


「えーっと。」

スマホで時間を見る私。


「どれどれ?」

彼が覗き込んでくる。


「10時半かー。」

「もうそんな時間か。」

「仕方ない。そろそろ帰ろう!」


「わかった。」


いつもの電車に向かう二人がいた。

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