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『剣と魔法と光線銃って!?』  作者: Ark-Royal(Aircraft carrier)
『プロローグ・ダライバル宇宙軍編』
8/35

『ようこそ。我が美しきドマーニ国へ』――その8――



さてさて

大変お待たせしました。

前回に続く今回はっ!


惑星ドマーニにて

度重なる謎の巨大翼龍の襲来で撃沈寸前のシャルンホルスト。半壊するブリッジ内で命を落とすクルー。

倒壊する艦内。

その艦内に侵入しだす巨大翼龍達。

そんな中。康介達は生き残る為に必死の脱出劇をする。



そんな訳で。


『剣と魔法と光線銃って!?』始まり始まりっ。


 



「どうだルカ。立て直し出来るか。」



「駄目です艦長。既に艦の反核融合が三機ともやられ通常の35パーセントしか機能しません。」



「そうか…。とにかく艦の復旧を優先に。」



 度重なる振動と共にこじんまりとした空間。その前方に位置する天井のパネルに亀裂が走る。

 パラリ…。とその真下付近。オペレーター二人が腰を降ろす付近に何かしらの破片が落ちるのだが。



「まったくもぅ!一体どれから手をつけたらいいのよぅっ。未だ通信は死んだまま。復旧の目処が立たずっ。あの"バカ"だって…。これを気に好き放題暴れたら。あの人が…」


「ふぅぅ〜ん?流石カナンちゃんねっ。どんな状況でも愛しのライリッツさまぁ…って。はぁ〜…。まったくあんたはw。っつーかその"バカ"って?」



「んもぅ〜知ってる癖に恵美はぁ。」



「あぁ〜…。あのいつも何かと問題を起こすあの坊やかぁ。」





 しかし。そんな何時ものパフォーマンスをする二人は気付かないのだ。


 そしてその数秒たたない内に悲劇は起こる。罅が更に走る。更に強度の限界を超えた直径5メートルのパネルがバリバリと豪快に砕ける。



「って!?ちょっとカナン。」



「又今度は一体なにぃ!?」


「いけないっ。カナンっ!危ないっ!」



「えっ?ええっ!?きゃあぁぁぁぁぁぁあああっ!」


 どんっ。と咄嗟に恵美は未だ分からないカナンを力一杯突き飛ばす。そしてそこから火花と破片が前方に腰を降ろす恵美に容赦なく襲いかかる。


 質量のある天井やその他が次々に落下。そこからメキリ…と嫌な音と共に鮮血が舞散る。



「くっ!そんな。恵美っ。めぐみぃっ。」



「カナン少尉。後は救護班にまかせる。とにかくおまえは持ち場に戻れっ!」



「は…。はい。」



 正に壮絶なる惨状と化すシャルンホルストブリッジ内。

 この船が只の民間船ではなく軍艦である以上こういう悲劇は避けて通れないのだ。 そんな当たり前の事を解っていながらカナンは既に虫の息の同僚を。

 そしてハイスクール時代からの親友の肩を激しく譲る。

 背中からの出血が酷く彼女の白いダラタイバル次官用の制服がみるみる深紅に染まって行く――。 



 それ等を横目にルカはそっと同僚に必死に呼び掛けるカナンの肩を叩く。

 そして。もう既に息が無い箱守恵美の開いたままの両瞼をそっと優しく閉じさせるのである。



「ルカ。とにかく艦の――。」



「艦長っ!そんな事よりも。通信システムの迅速なる復旧。そして生き残りの各部に伝達っ。ランチの発進準備を!」



 時折どこかしらから炸裂音とともに艦が揺れる。



 ルカは何かしら煮え切らない表情の艦長と対陣する。数秒の沈黙。そんな中でも時折前方に位置するコンソールから危険信号的なメッセージや艦のダメージコントロール等が絶え間なく表示されている。

 核融合がこのまま停止すれば暴走が始まり持って多分約一時間だろう。


 ルカはこの緊迫する状況。とにかくこんな時こそ冷静な――。

 そして迅速な判断が執拗になると次官学校出たての艦長に促すのだが。



「ルカ。しかし総員退艦はまだ早いのでは。それにダラタイバル政府からの――」



「ったく。かんちょうぉぉぉ!」



 遂にルカは目の前に腰を降ろす艦長に怒鳴りつける。そして…。



「うぐぅっ!?なっ。私はただ…それにルカ君勝手な命令違反は。」



「そんな悠長に身を構える上官のせいで。多くの死傷者を出し沈んでいった艦は五万とあるんですよ!

後で軍法会議でもなんでもしてくださいっ!私。"ルカ・ニ・センブルクが全責任"を取ります!

あなたは。"総員の命"と"ダラタイバル連合の誇り"。どちらが大切なのですかっ!私は当然総員の命を優先しますよっ!」



 ルカは既に何も言えないでいる艦長に一言告げる。 深々と帽子をかぶる。そしてため息を促す艦長からフンッと鼻をならし視線を反らすのだ。

 そして深く帽子をかぶりながら"「君の好きにしろ」"と一言告げ。懐から煙草を取出し深々と喫煙するのである。



「艦長…。ありがとうございます!所で。」




「ん?今度は何だね。総員退艦の指示は出したが。とにかく早く…。」



「あのっ。ブリッジ内は"禁煙"ですっ!」


 正にテンプレ的に瞬間吸いかけた煙草を又々あわてて消す艦長なのだが(汗)。

 ヤハリそんな状況下でもルカはぬかりがなかったのである…。





   ◇◆






 一方。そんな中。艦を取り巻く巨大翼龍。それ等を迎撃システム無しの対空パルスレーザが空を引き裂きながら弾幕を張る。



 そしてそれ等をすり抜けるように数匹の魔物が艦のめくれあがった装甲内に取り付く。



 その魔物等を迎撃用に艦内に配置させたバトルアーム数機が露骨な火器を構え迎え撃つ。

 そしてそれ等を巻き込み融爆。数匹の巨大翼龍は豪快に肉片を撒き散らし四散する。



防御シールドが全く通用しない直接攻撃半壊状態


 度重なる地響きが続け様に起こる。振動が誘発し。時折砂誇りと共に。天井に設置してある電光板が激しく軋み。幾つもの罅が入る。


「きゃっ!」



「ラスラっ!大丈夫か。」



 康介は一部分が崩れ落下する天井から隣で身構える彼女。ラスラを庇い…そして抱きしめる。

 膝を傷めたのか。彼女が身に付けている整備員用のズボンが擦り切れている。 いつの間にか痛々しく緑色に染まっている事に気が付く。

 小さな肩が懐で揺れる。そして微かな息遣い。そんな中彼女に優しく語り掛ける。



「大丈夫か。ここもかなりヤバくなって来たな。ちょっと待ってろ。」



「又おまえ…。大丈夫だからっ!それに又私の事を。」



「今はそんな口論をしてる暇はねぇっつの。ほらっ!何処を切ったんだ?見せてみろ。」



「おまえって。ほんっと。普段はおっちょこちょいの癖してこんな時は頼りになって…ふふ。」



「ったく。ちゃかすなよぅ〜ラスラ。」




 康介は自分の懐をキュッと小さな手で掴むラスラからの質問を一旦スルーする。そしてパイロット用スーツのジャケットをまさぐるのだが。



「おいっ!康介にラスラっ。早くしろって…。それにラスラ。硝子で切ったんか?」


 その他のメンバー達が足速に倒壊するミーティングルームから避難する中を篠崎は足速にその場でしゃがみこむ二人に駆け寄る。

 そしてパイロット用スーツのポケットから治療用セットを取出し康介に差し出す。



「篠崎。サンキューな…っつーかなんで俺?」



「ばっ!ばか言うなよ。俺は人の彼女に手を出すには…。」



「えっ?篠崎君。僕は別にこいつ…。この"バカ"とは…。」



 突然の事で長い特徴のある耳をピクリとさせながらキョトンとした仕草のラスラ。

 しかし一体何を勘違いしたのか真っ赤な顔を除かせる。



 そして康介は嫌がるカナンを無理やりおぶる。

 前方を行く篠崎を追い掛ける。二人して倒壊する通路を機体格納庫を目指し駆けるのである。





  ◆◇




「ふぅ…ふぅ…ふぅ…。どうした篠崎。後少しだろ?」 



「いや…。康介、ここもちとやべぇかもな。とりあえずここは無理だ。何処か違う通路を探そう。」



「いや僕は多分このまま行っても大丈夫だと思うよ。」



「それに僕が先に行く。って康介っ!おまえさっきから聞いてんのか?」



 三人して立ち止まる。ここシャルンホルストのミーティングルームと機体格納庫に唯一通じる通路。


 本来は重力下用には設計されていなかったのか。幅3メートル位の床が。その遥か先に見える非常階段まで伸びているだけである。


 しかし度重なる船体の異常な揺れに強度は限界を達して。唯一設置されている手刷りも遥か下方に崩れ落ちているのが見えるのだ。


 更にその一部だけが残るのみなのである。



「おわっ!?なんじゃこりゃ。」



「おいおいおい。こりゃぁぁ…。来た時と全然違うじゃねぇかよ。」



 康介は今頃になって気付いたのか。

 前方に見える通路。その遥か先の非常階段も果たしてちゃんと機能しているか怪しい状況なのであるが。


「でも行くしかねぇぇよな。」



 度重なる振動が床を突き抜けるように襲う。 再度爆発。瞬間船体が大きく揺らぐ。

 豪快に巨大な装甲がめくれあがりナニカがここ機体格納庫内に転がり込むのである。



 その揺れに足を掬われる康介…。咄嗟に掴もうとした手摺りだが掴んだ感覚よりも勢い良く前方に押し出される感覚が襲う。



「康介っ!」



「ひっ!?おわぁっ冗談――だろ。」



 自分自身の身に信じられない事が起こったこと事態も分からないまま無重力にも似た感覚を感じた瞬間。

 後からとめどなく恐怖が襲いかかるのだ。



 40メートルからの落下。多分自分はこのまま堅いリノリウムに叩きつけられ――。



 ぐっと必死に激突との恐怖に顔が歪む。瞬間遥か上方から身を乗り出し何かしら叫んでいる親友が見える。



 重力に引っ張られ加速しながら床が迫る!ぐっと両目蓋を閉じる。そして!



「康介っ。まったく世話がやけるよ。」



 瞬間耳元に聞こえる知ってる声。そしてかすかに香る知り合いの臭い。

 身構える身体を強く抱き締められた瞬間!



 ズダァン!と強い衝撃が襲う。その勢いで激しく床を転がりガツンと何かしらを蹴り上げひしゃげる音が耳に突き刺さる。



「っててぇぇ…。流石にこんな高さからは無理やりだったな。大丈夫か?康介。」


「――えっ?」



「まったく。これでおまえとおっこちたのって何度目かなぁ。」



 そう。足を滑らせ遥か下方に落下する康介を咄嗟に後を追い掛けるように彼女助走をつけて落下。

 そして康介が床に叩きつけられる寸前の所で強く抱き締めながら器用に半回転をする。

 そして豪快に着地する。正に康介を危機一髪で救ったのは彼のよく知る彼女。ラスラなのである。



 そして未だ格納庫内でその他のバトルアームを轟音と共に吹き飛ばし。更に暴れるナニカを見上げるラスラ。



 そしてラスラは康介と共に格納庫の恥側。そこに待機させてある数機の自分達の機体。スピットファイアⅢに乗り込む。



 そして遥か上方の通路手前。そんな危険な場所に居る親友を救出。その後にこの倒壊する艦内から脱出をし。生き残る為に。



 更に無理やりだが

次回へ続く。



いや(汗)

活動報告での後1話でプロローグ編完結宣言でしたが。すみません…。

後。次回でプロローグ編完結です(汗)



そんな訳で。次回から艦を襲う巨大翼龍相手に無双状態のスピットファイア隊。


そして激闘の末に――。



てな訳で。

次回からいよいよ異世界編突入する予定です。



そんな訳で。

次回もお楽しみにっ!

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