『ようこそ我が美しきドマーニ国へ。』――その6――
何とも丸々1ヶ月開かしてしまいました。
すみません。
そんな訳で前回の続きになります今回は。
いよいよこの惑星アムールを舞台に様々な役者が揃います。そんなバトル前夜みたいな話です。
そんな訳でっ!
『剣と魔法と光線銃って!?』
始まり始まりっ!
かつて国中の商業者が軒を貫き。様々な地方からの交流――そして貿易が盛んな街スコン。
しかし。ここ数年前に起こった強大な大国によるここドマーニ国への進行により。この豊かな街にも陰りが見える。
そして。今は旅人は愚か誰一人としてこの地を訪れる者は居ないのである。
そしてあれから数年後。現在のこの街では。普通では無い露骨な鎧や装備で武装する兵士。はたまたその地での最終防衛による防御結界を張る魔法師達が睨みを利かせているのだ。
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「おいおいガゼット。はるばるこんな辺鄙な地まで来てまさかここもかよっ」
ズシリと重そうな重装備を鳴す。何処かしらの軍隊崩れのような青年。ダン。 そしてその体格に 似合わない声を目の前に佇むひょうろうとした男にはき捨てる。
普段からあちこちにある情報を掻き集めるのが得意とする。いわば情報屋でもある彼。ガゼットと呼ばれる青年は何かしらが気になるのか。
ダンに「おまえらしくない――」だの。「一昨日の酒場での女の事で頭いっぱいか?」とか色々とありもしない事までぶつけられる。
しかし未だいつもならダンにくってかかる素振りも見せないままその場に立ち尽くすだけなのである。
「はぁぁ〜…。又々得意のだんまりかよぉ〜…。あのなぁぁ。ガゼッ――。」
「黙って!」
突如二人のやり取りに水を差すような素振りで間に入る少女。シルビアによって中断される。
「――ふむ。やはりおかしいですね。」
「そうか。おかしいか。ってこの俺がかぁぁぁ?」
頭上から絶え間なく照りつける日差し。そして只でさえ暑苦しい容姿を醸し出す露骨な装備品。無理もない。
額から流れる大量の汗ばんだ顔を片手で拭いながらぶつくさと文句を垂れ流すダン。
「ふっ。美しくないですね。この私は只。今から向かう街スコンも。間もなく戦場と化す…。と申しているだけですよ。」
「そうかよぅ。3日前訪れたガザールでも折角の酒場が突然やってきた兵士に。」
「その兵士と喧嘩して追い出されたのはあなたでしょ?まったく――。」
クスリ。と人の事を小馬鹿にした素振りのガゼットに続き。
隣側に立つシルビアまでもダメ出しを食らう。
そして片方は未だ「クスクス」と。もう一方は「ぐぬぬ…」と。二人して見えない火花を散らす。
「はぁ〜…。ダン。んもう〜銅賞もないですよ。こうなったら仕方が無い。」
「ああん?何だよシルビアまで?――」
「くくっ。とうとうシルビアちゃんにまで嫌われましたねぇ〜…。」
「ほらっ!二人とも終わりっ!行きますよ。」
シルビアは。呆れ果てた表情のまま。まるで子供同士の喧嘩を癒すように二人の肩を軽く叩く。
そして煮え切らない表情の二人は渋々と先に行くシルビアの後を追い掛けて行った。
▲▽
「――静かだな。」
「ははっ。しかし後数時間もしない内にこの街も。」
「ああ。もう既に我が領土の3分の2がメリクリウスに支配され――残るはこの街が最後の砦か…。」
「そうですね。700年から続く平和も――。くっ!ここで何としても奴等の進行を食い止めるしか我々が生き延びる道は。」
「ふふ…。再び忌まわしき。暗黒の時代が訪れる…。か。」
その何とも絶望的な声がツン――と張り詰めた空間内に響き。そして堅い壁に呼応する。
ここスコンの街。その街の中央部にそびえ建つ雑居ビル。そこに布陣を固める少数のドマーニ国精鋭部隊の一人。マクガルドと呼ばれる人物が佇む。
そして。彼を中心にドマーニ国内の生き残り部隊が忌まわしき侵略者との。最終決戦に覚悟を決めるのである。
しかし。この精鋭部隊を率いる隊長である彼。マクガルドは先程から妙な感覚に見舞われているのである。
そう。既に数々の街を滅ぼして来た敵部隊。本来ならばもう既に。その敵部隊の一部が攻めて来てもおかしく無いのだが、その敵部隊を発見の報告の1つも来ないのである。
「失礼します!」
そんな矢先。正にピリリとした一触即発な空間をかき分けるようにこの雑居ビルの一室に1人の通信兵が侵入する。
「あのっ。」
「何だ。遂に敵が動いたのか!」
「いえっ!実はそうなんですが。敵大部隊並びに。敵魔導部隊は、突如現れた巨大飛行艇同士の交戦に!」
「巨大飛行艇。我がドマーニの飛行艇は既に。」
「あの。それが敵部隊総てが混乱していまして。」
あの忌まわしき機動要塞までも――。」
そう。突如この空間全体に響く不可解な報告にここドマーニ国精鋭部隊内も混乱しだすのである。
▽▲
一方その頃。先程の報告を受けたここスコンの街から遥か西に位置する平原では。
遥か彼方に連なる巨大な山脈が一瞬で直径数百メートルにもなる大穴が開く。 そこから数万度にもなる高温に溶解炉と化し。溶けだした岩石が吹き出した途端巨大なキノコ雲と共に粉々になる。
そこから辺り一帯を眩く照らしながら高出力のメガ粒子が一直線に伸び。
グワッと巨大なフィールドに阻まれ拡散!
辺り一面に次々と火柱が上がるのだ!
「主砲――。及び福砲。全弾命中しました。しかし艦長。」
「くっ!やはりあの艦は超振動フィールド装備か。ルカ!。今現在の敵艦の位置は。」
「はい。以前と変わらず。いえっ!」
「なんだ。どうした?」
「艦長!右舷前方から。敵雷撃機多数接近!」
「カナン総長っ。雷撃機だと!?しかし敵艦のデータでは。たしかプリンス・オヴ・ウェールズ級巡洋戦艦。艦載機は搭載しない砲撃重視艦艇ではないの?。」
敵機来襲に備える為。艦を面舵にきる。そしてこの星の重力も伴い微かな振動に煽られる。
その中をおぼつきながらも副艦長のルカは前方に腰を下ろすオペレーター達の座席まで駆け寄る。
「いえっ!違いますこれは。ええっと…。機種不明です!」
「しかも…。あれって。」
「きゃっ!」
迎撃が間に合わないのか。突然防御フィールドを擦り抜けて来る謎の攻撃にさらされる。
ブリッジ内が大きく揺らぎ左舷格納庫。及び居住区の周りが吹き飛ばされたのか。次々に切り替わる被害報告に。オペレーター達も慌ただしくなるのである。
突如ヴァンガード所属の敵艦では無い飛行物体に襲撃されるシャルンホルスト。
一方それと同時にシャルンホルストと距離を置く敵巡洋戦艦にも火線が走る。
相対する両艦に搭載するコンピュータに称号しない第3者の敵部隊。
機体と言うよりも巨大な翼を用いる生物とおばしき飛行物体には当然の如くロックオンによるレーダー射撃は不可能なのである。
そんな最中。この謎の敵飛行物体襲来の状況下で。遂に痺れを切らしたのか。 艦載機格納庫から混乱するブリッジまで通信が入るのである。
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「……。うしっ!繋がった。」
『って!?繋がったじゃないよっ。このクソ忙しい時に。で。なにっ?バカ赤城君。』
「おいおい。ロリっ。いきなりバカはねぇ〜だろ?」
『んもぅ〜っ!今はあなたと遊んでいる暇は――。』
突然の通信してきた知り合いの人物。
赤城康介の表情を見ると同時にわざとなのか。
忽ち苛立ち隠せない。
そんな素振りのカナンの顔がコクピット内のコンソールに映る。
「なぁ…ロリ。頼みがある。」
そして康介は。この重力下の状況下でこの状況を打破する秘策を引っ提げる事になるのだが。
又々無理矢理だが
次回へ続く。
ほんっと久々に投稿したわりには話が全然進まずですね(汗)
そんな訳で。次回は。いよいよ見知らぬ地へダイブする主人公。そしてメインヒロインの一人ラスラと…。果たして二人は生き延びられるかですねっ。
そんな訳でっ!
次回もお楽しみにっ!




