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『剣と魔法と光線銃って!?』  作者: Ark-Royal(Aircraft carrier)
『入り乱れる天空人達の追憶』
30/35

『静寂咲き乱れるあの花のように』――最終回中編2――

前回からの続きになります。


融合炉臨界での爆発までまじかに差し迫った巨大遺跡船内。康介を含むメンバーは?



後。前回での後編じゃない事をお詫びします。


そんな訳でっ!



マイ「始まり始まりなのです!」

康介「つーかお前は場違いやろw」←

マイ「む?」


 ――広大な山脈地帯を切り開くように灘らかに続く白き壁。



 地上から18〜20メートルを均等に積み上げる型になるそれは古来からこの地に住まう人々が外界の国境を越え進行する外敵から自らを守る盾なのだろか。



 白く続く壁を境にする領内に幾つか聳える巨大建築物が突き出すように除き。

 それ等を見守るようにメリクリウス首都にもなるラデル・シグザンド城下街の様子を怪訝な表情で眺める人物の姿が松明の炎に浮かぶ。



「――地震がまだ続いていますね」



 余震から来る轟音を気にしては、淡い金色の前髪から覗く水色の瞳に町並みが映り込み、松明とは違うオレンジに揺らぐ火災を鎮火させようと魔導師達が出陣して行く様を眺める。商業施設からの出火なのだろうか。



「かの滸から湧き出る業火を掬う者が禁断を犯したとお聞きしました、まさか、この地を滅びに導く天空に巣食う堕天使に近づく者が」


「はて、この地の総てを司るメルゥーラがお怒りのご様子ですかな。テトラ・ラデル・シグザンド様。このような深夜に風邪を拗らしたら大変でございます。早く中へ。次期に地震も止みましょう」



 側近にもなる公爵が軽く手を取り城内へ誘おうとする。それを横目に未だ断続的に震撼する余震を気にしながら。

 メリクリウス領内での一部の者の木柵で、再び隣国にもなる小国。ドマーニ国に侵略すれば次には取り返しがつかなくなる不安を胸にしながら。




 そして、禁断の侵略行為を犯したメリクリウスの人々は、天空から滅びの唄を奏でる堕天使から呪いの祝福を受ける定めを受けなくてはならないのか。




 かつての先人が降り立った巨大移民船の融合炉暴走を引き起こす切っ掛けも又。呪いの類なのかは未だ――







          ▽




          ▼









「バイパス及び1番3番接続確認。姿勢制御、オートバランサー良好。つーか未だ2番機が多少グズってる」


「ちょ?――んな土壇場でお約束な展開かよ」


 遺跡内縮退炉の暴走が限界突破したのか、余震無しの地の底から突き抜けるような震度が続く。

 頑丈なセラミック複合金の巨大なフレームがホール直上から次々に降り注ぐ。




 全長130mに満たない中心の脱出艇。その左右に突貫で繋いだ2機の小型脱出艇を含む三機のランチ。

 それ等を強行的に一隻の船舶に例え、突貫ながら繋ぎ止めるように展開する機体。

 両サイドにエルザスとナッサウが登場する真紅の可変戦闘機、UGX-000。その機体から本来特攻機として使用されるUGX-007。



 その機体特性を生かした連係と同時に姿勢制御を行いながら中心になる脱出艇後方のメインコントロールとスラスターの高出力エネルギー供給を担う康介とジェイが搭乗する銀色の可変戦闘機。スピットファイア。



 ジェイは、右翼のエルザス機とのバイパスの不都合で繋がらないナッサウ機の様子に不安を募らす。




『やはり――あの数分前にやり合った空戦でのダメージが原因か、それとも何らかのバグか、その問題は後にラスラに確認してもらうとして、とにかくこのホールからの移動が最優先だな』



 機体全体を流れるエネルギー流を表示するコンソール脇から連絡を付けたナッサウの表情が映り込む。

 その間にも連続して起こる途轍もない熱波にホール東側数キロ先から各遺跡内ブロックを繋ぎ止めるセラミックのフレームが轟音をなびかせ吹飛ぶ様子が肉眼でも視認出来る。



 一瞬のミスや迷いが300名以上を乗せたランチ事。康介達を含むメンバーのこれまでの努力も消滅する。

 そんなあまりにも最悪な犠牲を生む状況に冷静沈着な彼女も引き攣る様子を隠せないようだ。



「康介!」


「ったくさぁ、ジェイ、俺やエルザスさんに聞くまでもなく状況を確かめに行って来いっつの、その間は…何とか此方ですっからさぁ。あんたの彼女。ああ見えてもかなり焦り屋さんだしな、安心させ?」


「それはそれでしょ?ったく…」



 彼の相棒にもなる康介に茶化されたのか、少しハニカムように苦笑をし、それを横目に吹き荒れる轟音の中。

 ジェイは、ナッサウの機体の問題解決の為。そしてそのまま彼女の機体に乗り移る為にキャノピーを開き飛び出す。



 そのまま中央のランチ後方ハッチを康介は機体操作で開かせジェイが飛び込むのを視認。

 そして、3号機と自分の機体のみのエネルギー供給で三機をつなぎ合わせたランチはメインバーニアに火を灯し。倒壊するホールからバランスを崩しながらも強制離脱させる。



「思ったよかかなりブレるな、それにズシリと重いっ! 流石に二基だけの揚力じゃこのお荷物はちとばっか骨が折れるってか?」


『泣き事を言ってる場合?…あの頃のガッツはどうしたのよ。いい?康介にジェイ。仕方なしに今残り一基の分のエネルギー供給を左舷ランチの一部居住区から送るからって?』


『ジェイはどうしたのよ!』とコンソール越しに修正プログラムを必死に作成するラスラからの通信に残りのバイパス切断を確認に向かった彼の説明を告げる。

ラスラはこの二人のチームでの行動力に少し苦笑を残しながらも熱波が渦を巻き更に勢いが増す遺跡内ホールから離脱する為の最短距離を機体のマップデータから割り出しに掛かる。



 今現在ジェイが抜けた分を全ての制御を一任する彼。それなりの応えに応じるかのように次々に送られて来るマップデータに素早く対応し、凡そにして総勢900t級の小型船舶を操舵するように足元から伸びる操縦桿をゆっくり倒しながら巡行速度領域まで持って行く康介。



 その間ラスラが移るコンソールから更にエルザスとナッサウが彼を心配してか。通信伝いにサポートを促す。




『ふむふむなかなかの腕だにゃぁ。康介。そう、そおっと可愛い彼女を癒すように』


「あの〜…エルザスさんん?そ、その例えはちと」


『む。ほらサボり康介。会話より手を動かせ、右舷前方に60度面舵を切れ、もし切らなければ一万度のフレアと心中したいなら別だがな』


「って!?ナッサウさんっ。もうやってるすから、あまりごちゃごちゃ言わないでっ!気が散りますからぁ」



 突貫とは言え、このような小型船舶を始めて操舵するにしては持ち前の彼の対応能力に少し安堵しながら告げる二人。

 エルザスはなんだかんだ言ってもやはり土壇場にはかなり高い操縦技能を発揮する彼。康介にこの船を任せたのは正解だったと思考する。



 もう既にほんの数分前まで待機していた遺跡中央部ホール付近は凡そ数万度の熱波で跡形も無くドロリと液状化し渦を巻き。その余波を多少受け流しながらも船体は安定領域まで加速。



 時速にして860キロまで時速を維持しながら次の区画まで突入する。



「何とかこの場は凌いだが、この先々の区画まで質量的に行けるとは限らないな、とにかく今はジェイがバイパス切断原因解明に待つしか」


少し質量的に重さを感じながらも船体を更に45度取り舵回頭する。



 康介は、額から滴る冷たい汗を拭う暇も無く背後から更に速度を増し粉砕しながら襲い来る熱波から融合炉爆発寸前の巨大遺跡外への脱出航路を探す。





          ▽




「ねえ、外の状況は?あの凄い揺れは一体どうなってるのよ。それにジェイ、あなた」


「サラか?それにシルビアさんまで何で又ボクに付いて来た。中央部船室の居住区に避難民と一緒に待機だろ?危ないから」


「そう。でもこっから戻るのも危険。さっきの地震で通路が」




 突貫的に作られた脱出用ランチを三機を繋げた小型船舶にもなる後部デッキ付近。


 今現在康介が必死に遺跡外への離脱を黙作中の中、バイパス切断を治し、エネルギー供給を元に戻す。


 それを気に、この巨大遺跡からの破壊劇からショートジャンプに持ちこむ為のミッションに挑むジェイ。


 しかし、以外なメンバーと再開し、元々は部外者にもなるシルビアとサラを迎える。


 そして更にランチ後部デッキからのエネルギー供給復帰までのミッションに赴く。



 ――タイムリミットは後僅か。





 つづく!










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