『静寂に咲くあの花のように――』――その6――
はい、数ヶ月振りに大変お待たせしました!
光線銃本編での前回に続きます今回は、
ノーザンクロスの街で知り合う事になる。ある老人の頼みを受けながら、深夜…知り合いになるジェイを連れてこの街の住人達を攫っては売買する小組織の捻ろに救出に向かう事になる。
しかし、そこは遥か過去にこの星に座敷した巨大船舶の遺跡とそこで再び合間見える事になる人物達と接触……それは彼。康介にとって何を意味するのか――
彼の。そして同族にもなる天空人達の運命は更に加速する……
てな訳でっ!
マイ「始まるのですっ」
康介「つーかあんたまだ居たの?」
マイ「む?」←
月明かりに照らされながら静寂な時を刻む物言わぬ巨大遺跡…
――アンゲロイ歴7723年…第652星系と唄われる銀河を舞台に一つの戦争が織り成した結果での偶然の産物なのか。
戦いを逃れ、遥か数多よりこの地に飛来した者達…それは必然的なここ、惑星アムールと運命の糸を結び付ける。
この無人の死の星を新たな第二の故郷の如く一大コロニーを気付き上げた者達、天空から飛来したこの星の救世主達は今何処へ――
▽▲
ドマーニと呼ばれる小国家と隣国メルクリウス帝國との国境付近から西側に数百キロの地点。
殺伐とした砂に埋もれようとしている街ノーザンクロスから更に数百キロ離れた地点にあたかもこの星の産物とは比例する深紅の機体が岩石の間から除く。
漆黒の闇から抜け出たような赤と金髪の突き抜けた独自の髪をユラユラとさせながら一人の青年の姿が映る。
東と北から照らされる2つの月灯りを…その遥か先に煌めく星々を眺めては、 蒼く透き通る両瞳を細め遠き故郷に想いを寄せる。
「ったくさぁ…僕らしくないね、止めだやめっ!ま、何処に居ようが僕の趣味は同じなんだけどにゃぁ」
何時になく、らしくない自身の心を自ら封印するような素振りで長く聳えたツートーンの独自の髪を左右にふりながら思考を切り替えようとする。
彼も又…康介やラスラと同じく遥か故郷からこの辺鄙な地へ突き落とされた迷える鳥なのだろう。
「む? エルザス・シェー・リンゲン大尉殿!お待ちしておりましたのです」
「んにゃ? はぁ……ったくさぁ、ナッサウぅ〜。もうここにゃぁかつての僕ちんの素性を知る輩は居ないがなぁ。SSR-3008号クルセイダー量産型機動兵」
「ぐっ!そ、その呼び方はあたしを只の」
「にゃっははは! ったく木偶にしては面白れぇぇ反応するんじゃねェェかよぅ、冗談だっつの…んな怖ェ顔しなくても連邦宇宙軍時代からの仲だ。ま、今じゃあんたが僕の家族みてェェなもんだからなナッサウたんっ」
中間形態の独自のシルエットを催す二機の機体のキャノピー越しに二人のシルエットが月光に浮かぶ。
人工的に造られた、非人道的な生態型量産アンドロイド。
残虐な戦闘マシーンの割りには、割と親しみ安い甘ったるい声を上げて赤い大きな両瞳を細めては彼に向かい何かしら言いたげな表情を浮かべる。
「む!Monarcha(君主)からの依頼は、明朝6:00時にAlveusにて、執り行われる公開処刑までCaesiusと名乗る最重要人物の確保――無駄な戦闘や殺戮は避けるようにと、前作戦でも無駄に32名も」
「はいはい…わぁ〜ってるっつの!ようはその何たらっつーのを生け捕ればいいんでしょうが!
さて――と、今回での依頼をちゃちゃっと終わらしてゆっくり寝床を探さないとねっ」
彼が所属する飼い主からの命令なのだろう。ナッサウと呼ばれるパートナーからダメ出しを食らいつつも彼女の説明を頭に叩き込む。
エルザスは、岩山を伝っては流れ来る夜風に渇いた唇を一舐めずり促し再び深紅の機体のコクピットに身を沈め、 同時にコンソール脇にある機器等に目を滑らせUG-803型ターボジェットに点火しようと促した瞬間。
『少し離陸をお待ち頂けませんか? 外部センサー微弱ながら金属反応検出――速度約2007キロで接近する物体一つ…接触コースです。』
「――ほぅ? いつぞやのダライバル野郎か、こんな地点に何の目的だか知んねェェが、ちとばっか面白ろくなって来たじゃんかよぅ」
後方で待機中のパートナーの警告を聞き流しながら独自の密閉式キャノピーが降りるのと同時に、鋭い両瞼を座らせる。
かつて幾度となく経験した緊張とジリジリと胃を締め付ける感覚に内震えながら。飛び出したい衝動をじっと押し殺す。
多分このまま無駄な戦闘にもなれば、今から執り行う極秘任務も総てが水の泡になるのを弁えての行動なのか…それとも、
今現在様々な情報を機体コンピューターとリンクするたった一人のパートナーを気づかってなのか。
彼の搭乗する可変試作実験機にもなるUGx-88フロッガーと呼ばれる機体は、
主に敵主力部隊に先陣を切り突入。敵主力艦船に肉薄し、後方より追尾する無人機により特攻を架け内部に内蔵する6000ポンド級の炸裂火薬により撃沈!
――そして一撃離脱といった特殊任務に特化した機体なのであり。
無論…無人機とは裏腹に非人道的に大量に導入された生態型アンドロイドにゆり制御させ、ミリ単位にもなる正確なピンポイント攻撃を可能にする特機である。
「ま、そんなつれない顔すんなっつの、任務を優先にだろ?」
『はい――引き続き、対レーダー機能撹乱粒子を展開しつつ接近する機体をそのまま警戒しながらシュート。でしょ?』
「ふっ…流石良く分かってるにゃ」
ふと、この辺境の星に遭難してからの唯一のパートナーにもなる先程とは違い優しい表情を見せる彼…
その彼にナッサウと名付けられた少女はその彼の言葉にクスリと優しい笑顔を見せる。
△▼
「8000――7500、6000…もうそろそろだと思いますよ」
「へえ? この短期間でマニュアル表示を大体は理解するか………
なぁジェイ。あんたのその飲み込みの良さ、しかも手に持ってるそれ、何処で手に入れたんだ?」
「いえっ!街に偶々来た商人に売ってもらったんですよ」
康介は、右手の操縦桿を巧みに操作しながら、目の前のコンソールを後部座席から送られて来る地形マップデータ。
及び目的地でもある地点のデータ等を空いている左指を滑らせては確認する。
一連の総合的な部分だけに目を通しながら、今現在後部座席でシャツの胸ポケットから小さな端末を取出しては、機体コンソール越しの液晶に繋げる。
そのまま慣れた手つきで素早く打ち込んで行くジェイと名乗る青年の意外な情報収集能力に只鼻を鳴らし頷く……
「ま、普段から禁断になる機械嫌いな祖父達の目を盗んでは、タブレットで色々とやってた事が、役にたっただけですよ」
「ほ〜ぉ? こんな16世紀初頭みたいな場所に、ハイテクな技術ねぇ……便利な品物に手を出したら必ずシッペ返しが来るのは当たり前だけどな」
ジェイは、モニター越しの端末を器用に操作しつつここ最近、自らの身の回りに起こる様々な出来事を思い出す。
今までとは違う。今回自分達が救い出す捕われた街の人々だってそうだ。
確かにひと昔。自身の身の回りにはこんな空を飛ぶ機械仕掛けな物すら全く無い。寧ろそう行った類いの物すら存在する事事態知らずに育って来た。
まぁ、知らない大陸の何処かには、遥か昔から天空から飛来した者達による楽園でのおとぎ話位は祖父達に聞かされた位なのだ。
しかし、最近良く耳にする禁断の装備で武装する盗賊……はたまた口づたえや、様々な情報をへてたまにひっそり開かれる珍しいアイテム類を売りさばくバザー。
そして、今現在彼がそういった場所にて手に入れタブレットも例外ではない。 外宇宙から飛躍した様々な類いの物に……自分達の本来過ごす世界を犯されているという事実。
「は? んな事言っていいんですか? 全部あなた方宇宙人さん達が持って来た物でしょ。いけない事とか禁断な事、色々と綺麗事並べる人達だって」
ジェイは、一通りの作業を促しながら。その根本的な事実を率直に康介に投げ掛ける。
「って?時々あんた、厳しい毒舌吐くなwwまぁ便利な物は素直に利用すれば良いさ、どんな物だって使う人によっては良い物に……そして使い方を間違い道を外せば悪魔にでもなる」
康介は、スロットルレバーを徐々に緩めながら遥か4000フィートから眼下に広がる黒光りした岩山地帯を眺め…それ等が全て人が関与した。
即ち人口的に造られた物であると判断を促す。
本来この星に存在してはならない産物――星間航行用巨大船舶。
ダライバル、若しくはアンゲロイ。それとも第三者的な先人達が乗り捨てたのか、淡い月明かりに照らされる巨大人工物を眼下に置きながら康介はゆっくりと口を開く――
「改めてジェイくんや皆に深く誤るよ。こんな物のせいで、君達が住む世界をめちゃくちゃにしちまった事も含めてな」
ジェイが康介に投げ掛けた言葉――考えれば考える程深々と患部の中核まで突き刺さる疑問――
一組織に組する…しかも只のパイロットとしての康介には、その疑問に垂直に答えたくも、良い答えが出ない――いくら藻掻こうがこれと言った決定的な事を彼に理解して貰えない。
僅かな沈黙の後…ジェイはこの場の空気を入れ換えるべく、本来での目的。
祖父に頼まれた盗賊の捻ろから売買されようとする一部の人々の救出での依頼に切り替える。
そして…今現在ゆっくりと旋回飛行する機体のキャノピー越しに除く景色とコンソールから流れるデータで着陸地点をシュミレートする。
「その、さっきはすみませんでした。あんな事を――それより一番近道なルートを発見しました」
「え?……あぁ、どうだ? 良く分からなかったら俺のコンソールに回してくれ、そしたら」
少し浮ついた声で沈黙を崩すように告げるジェイの一言で康介も瞬時に会話を切り替え、操縦桿をゆっくりと倒しながら機体を左40度にロールさせる。
突如突き出しながら交差する岩山の間。
その隙間から僅かに除く深紅の垂直尾翼の一部が二人の視界に割り込む。
"それ"が一体何なのか理解する前に眼下から左翼…及び右翼11時と2時方から蒼白い無数の閃光が一瞬で機体を霞め!
ガッゴと軽くバレル軌道からスプリットSを描き視界は逆転。更に後方4時方から闇を切り裂き追尾する光跡を振り切るように機首を地元に向け音速でダイブ!
大地に激突する寸前で中間形態に可変。
そのまま機体を横なぶりに続け様低空から遺跡事黒々とした金属破片を豪快に撒き散らしながら連続して炸裂する火柱を、60度バンクさせながら突き抜け、全弾回避する。
「ちぃぃっ! のアンゲロイ野郎ぉっ。前戦攻撃たぁ、汚ったねぇぞ!」
「康介っ前っ! ほらっ」
外部センサー及びレーダーを軽くシュートさせ、全く探知不可な最新鋭機体同士での戦闘に置いては、有視界飛行になるのは明白であり。
お互いの技量同士でのドッグファイトでは、先に仕掛けた方が一理あるのだが。
「右翼から仕掛けるかぁ!」
ジェイの素早い直感も手伝い、康介は突如視界に割り込む深紅の機体を持ち前の技量と連動するようにラダーを蹴飛ばす!
軽く機体をバンクさせ、康介は素早くマニュピレータに持ちかえ人型からなるバトルアーム形態に可変させ、お互いの装甲から火花を散らせ交差する。
「くっ、なんとぉぉぉぉおおっ!!」
数十トンにもなる質量同士がぶつかり合いながらアーム同士掴む。
深紅の機体と銀色の機体がスラスターから来る推力任せに瓦礫になる遺跡を紙屑同然に吹き飛ばし350フィートまで螺旋軌道を描きながら上昇。
「ちっ!面白れぇ、このスピットファイアとパワーで勝負を仕掛けるパイロットってのは!」
『ようやく繋がったようだにゃ、ダライバルのパイロット! 悪いが此方から仕掛けたのは僕のパートナー、ナッサウの責任でもあり、謝罪する。だからここは一先ず引いてくれないか?』
『エルザスっ!あたしは只――』
「は?」
機体の装甲越しに回線に割り込む敵パイロットの姿。更に複雑な事情を抱えているようで、突如康介の目の前で痴話喧嘩を始める。 しかし、先に仕掛けた事事態は何かしらの事情があるのか――
そして、複数からなる天空人達はこの曰く付きの遺跡の地を舞台にお互い合間見えながら――
つづくっ!
マイ「はい、今回登場したあたしと同じく」
ナッサウ「む?」
マイⅡ「むむ?」
康介「……あんた等w」
圭次「同じ顔が三つもか!?」
マイ「失礼なのです! あたしは一人だから」
マイⅡ「へえ? 出来損ないのクセして良くもまぁ…」
ナッサウ「出来損ない? そこの二人こそあたしの真似をしないで下さりますか?」
圭介「てーかマイっ!」
「「「む!?」」」
圭次「ったく読者の方が余計混乱するだろうが!」
康介「……うっわ」
マイ「そんな訳で! 次回もお楽しみなのですっ」




