探訪記④
しばらく走って、気が付いた。
外に逃げ込んで、森に入ったが、いつまでも景色が変わらない。
「非常にまずいですよおぉぉ!」
そして、フィンが足を止めた。
目の前に警官のような男が現れた。追いつかれた。
「こちら、見つけました、今から捕獲します」
捕獲て、逃げ出したライオンか俺は。
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かなりまずい、ここはすでに相手のテリトリーだ。
そして相手が強い。”格上” だ
私の能力は自分より弱い、格下と断定した時に
「半径3メートルにいる生物を操れる」能力だ。
つまり、彼に対してはこの能力は使えない。
さっき私が連れてきた子供は、私が喋らせていた。
今頃、何が起こっているかわからないだろう。
「来ないってことは、何かまずいってことですか?」
おっと、ヤバい。とりあえずここを離れなきゃ。
「ここは私のテリトリーですよ?
どこまで行っても同じ景色なのは、私のテリトリーにあなた方が入ってきたからです」
「言っときますが、出しませんからね?さっさと降伏してくださいよ」
無理か、ん?
「あなたの仲間も入ってこれないんじゃないんですか?」
「そうですよ?”入れる必要がないんですよ”」
「,,,」
「わかっているでしょう?病院勤めなら。
男の死神と女の死神は筋肉量が違いすぎるってことぐらい」
「,,,そうですね」
「これでいいんですよ、所詮これが低級官の戦い方です」
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「まだ連絡はつかないのか?」
「はい」
低級官のロー・ニワヤマの結界が張られてから10分が経過していた。
相手は女と人間の青年だ。まさか不覚を取ったのか?
「あ、結界解けた」
中から逃げ出したナース、低級官、そして人間の青年が出てきた。
「すまない、言うこと聞かせるために時間がかかった」
「ほう、良くやった、奴を逮捕しろ」
人間の青年の周りに警備が集まり、彼を捕縛した。
「よーしお前ら、任務終了だ!」
警備たちが喜ぶ、以外と今回の仕事は簡単だったと思う。
帰り道、私は違和感に気づいた。
「ロー・ニワヤマ低級官」
「なんだ?」
「それが上官に対する態度か?」
「,,,」
「お前は喧嘩っ早く、いじらしい。
だがなぜ女に傷が一つもついていない?」
「看破が早いね、まあ遅いけど」
低級官とナースの姿が霧散し、人間が低級官の姿になっていた。




