探訪記①
何処から出てきたのだろう。
僕の身長ほどある大鎌が僕を指していた。
「悪いけど、今月ちょっとノルマ足りてないんだよお」
「だからさ、犠牲になってくれ〜」
僕は来た道を急いで戻っていた、あの大鎌を持ちながらこんな森を走るなんて不可能だ。
と思ったら何かにぶつかった、女性の体とは思えないほど硬かった。僕はよろけて地面に座り込んだ。
「大丈夫? すごい勢いでバリアに突っ込んだけど」
「ま、このほうがやりやすいか」
瞬間、僕は裂かれた。
だが意識が途切れなかった。
「この鎌さぁ、[幻肢痛]って言ってさ」
「ほんとは切れてないんだよ、痛みはあるけどね」
まだ頭がクラクラする、視界もグラグラしてきた。
「痛みのショックで、魂を飛ばすんだよ」
「でも、頭ぶつけたから、ショックが届いてないんだな」
逃げなきゃ。
「珍しいもん見れたし」
逃げなきゃ。
「それじゃ」
逃げなき
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さて、どうするか。
見られているな、少し時間食ったかな。言い訳が面倒くさいな。
「キラっちだといいけど」
何処からか、音もなく、天使が舞い降りた。
「あなたですか?」
「何が?」
「この辺りで魂を偽造して提出しているのけもんがいるらしくて。」
「知らないよ? ワタシココハジメテダシー」
「もうお前やんけ、結構重罪よこれ」
そうだ、魂の偽造は死神六法にしっかり引っかかっている。
「確か3年何も出来ないんだっけ?」
「30年だバカ、もうお前終わりや」
へぇ~と、ちょっと考えてみると結構なことだ。
「とりあえず連れて、あれ?」
ん?
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体が痛い、頭が痛い、でも逃げなきゃ。
あの天使ヤバい、凄い血の匂いがする。
結構大事になってそうで安心した、僕は気付かれずに森の外までやって来れた。
「病院、病院行かなきゃ」
そういえば事故はどうなったのだろう。
目の前に広がる光景にゾッとした。
「ここ、ドコ?」




