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死神界探訪記  作者: ミドリ
フィルド・ノーズ市役所〜即撃〜NIGHT飛行と夢

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10/16

フィルド・ノーズ市役所③ セレ視点

朝早くに目が覚めた。

こうなると、もう一度眠くなってしまう。


院長にも、眠りが浅く、注意力散漫だと言われたことを思い出した。


バスに乗った私たちは、揺られながら、目的地へと

向かっていた。


道中、夢を見た。


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「どうしても気になる?」

「うん」

「あの子はね、「管理」されてるの」


虚しい、苦しい、自由のないこの夢。

そして、どうしても戻りたかった、学生の夢だった。


「セレちゃんってなんで頭良いの?」

「そりゃ、勉強たくさんしてるからよ」


私は辺境の生まれで、フィルド・ノーズに来たのは

高校生の頃だった。


正直、学校にはいい思い出しかない。

他の誰よりも青春をしたつもりでいた。

しかし、家は最悪だった。


どうしても私を次の院長にしたいのだろう。

親は、私の全てを「管理」した。

そこには自由のない、意味のない生活があった。


次第に「管理」はエスカレートしていき、学校すら

行けなくなってしまった。


勉強勉強勉強勉強勉強、まだ勉強勉強勉強勉強。


頭がおかしくなりそうだった。

卒業後、私は家出をして、自由になった。


色んな事をしたが、ゆく先々で友達に会った。



,,,すでに友達は就め先を決めていて、私は、将来の

   自由と不安を天秤にかけ、家に戻って来た。


そこから副医院長までは一瞬だった、親の影響だろう。


「私は何がしたかったの?

        何のための家出だったの?」


それだけが、疑問に残ってしまった。

   

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目を覚ましたら、市役所に着きそうだった。

正直まだ眠い。


重い体を動かし、バスから降りる。

今は、彼を守らなくてはいけない。


院長の、ーー父の命令だ。


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番号札を取って、私は席に着いた。

ここの手続きは相当時間がかかる、

  もう一眠りしようか。


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次に目を覚ますと、私は外にいた。

起き上がり、市役所前だと気付く。


急いで辺りを見渡す、彼を探す。


ーーーフィルド・ノーズ市役所は、全壊していた。






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