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最終日 使徒の焦り

くそっ!ぜんぜん追い付けない!

「おい!止まれ!街なかで《水走》使うなんてなに考えてんだ!とまれ!!とまれってば!!」

まずいまずいまずい、誰かに見られる前になんとかしないと…使徒の力はダンジョン限定で使用って何回言えばわかるんだ!?もし見られて教会に通報されたら俺が減点される!

「今さら急いでも間に合わないって!一回おちついて話し合わないか!?もう帰還条件は満たしてるだろ!走る必要がないんだ!おい!聞いてるのか!!」

絶対きこえてるだろ!あいつ!無視しやがって!あ、マジでヤバい、もう駅に

「おい!!テメェ、ふざけんなよ!!『代理人』が居なけりゃ《翻訳》できねーんだぞ!!『加護』から離れ過ぎたらどうなるか、分かってんのか!?」

駅前通りに出る直前、青い影は煙の様に消え去り、地面には前のめりに倒れた女が残る。その一瞬後に追い付いた黄金色の光は、3本の尻尾が垂れ下がり荒い息を繰り返す狐に代わっていた。

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