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最終日 最果て
木々の間を渡る風により、自由に空を舞っていた頃のように再び天へと昇る,一枚の羽根…海鳥が墜落した頃には疎らだった木々も、今や一面の緑に…骨が化石となる年月の流れに、鳥を撃ち落とした狩人も喰らい尽くした虫達も鳥に呑み込まれた魚達も、全て浚われていった…空駆ける一枚の羽根だけが、腐敗することも無く残り続け、風に漂う…遥かな森の果てに、ぽっかりと穴が3つ…巨大な水面がきらきらと照り返す湖…その光は屈折し反射し、入り乱れながら天を突く、壮大な柱のような縁取りに…湖の上に屹立する透明な硝子細工…ゆらゆらと揺れる膨大な水をその身に湛え、桁外れの偉容を誇る3体の巨人が、緑の果てに立っていた…




