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最終日 海鳥
海の青を離れて貴方は舞い上がる
吹き付ける風が助けになるだろう
今まで貴方の住処だった所も
今や遥かな点の一つに過ぎない
貴方より上にいるのはお日様だけ
雲も山もどんなに高い塔ですらも
貴方を追い越すことは出来ない
空の蒼の中を果てのない天を
あなたの翼が滑ってゆく
雲よりも白い羽根を広げ
その漆黒の瞳が見ているのは
見果てぬ世界のその先
何処まで行けるか何が待っているのか
貴方を止められる物は何も無い
そんな貴方の目の端に映る白銀の光
貴方に食べられて貴方の一部となった貴方に
良く似た銀色の白光があなたを




