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最終日 接触
地底に広がっている何かがその視線を、地上から覗き見ている者達の方へと向けた時、真っ先に反応したのは緑の手だった。拘束を解き一瞬で霧の中へと消え、それと同時に金色の兵士がその場から、蹌踉めく様に飛び退き、上手く着地出来ずに尻餅をついた。巨大な凝視から逃れた兵士は荒く息をつき、震えの止まらぬ指で顔を覆った。世界から視界を覆い隠す…動けなくなった兵士の方に近付いて来る物が有る…中に水を溜めた透明な人形…先程までマルコが歩いていた場所を歩く透明人形は、ゆらゆらと内部の水をゆらしながら歩くたびにその大きさを増してゆき、兵士の眼前にまで迫った時には天を突く程に巨大化していた…霧の中に屹立する、水を湛えたガラス細工…兵士は座り込んだまま、動こうとしないが人形は動く…巨大な右足を膝の高さに引き上げ、兵士の真上へと一気に




