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最終日 世界の違う姿

地の底の仄暗い犇めき…鞭毛が密集する蛇腹状の体を伸張させながら土を呑み込み、粘液混じりの土を排泄して地中に道を作るもの…或いは、鋸状の両刃を持つ平たい結節を幾重にも連結した曲りくねる帯のような体で岩や天敵を巧妙に避けて進む事で、恰も複雑な迷路の地図を描く様な動きをするもの…そして、団栗状の頭部にはどこを見ているのかわからない黒一色の目に加えて常に揺れ動く触角が生えており、こちらも団栗状の腹部からは針のように細長い節で形成される脚が左右の対で複数生えその脚に白くぶよぶよとした糸を巻いたあとの紡錘の様な蠢く塊を抱えて、それを守る為か土の迷宮に作られた幾つもの小部屋を行ったり来たりしながら自分と寸分違わぬ形の個体と顎を擦り合わせて鳴き交わし、宛らダンジョンを守る兵隊の様に常にうろうろと行き交う様子が、金色に輝く兵士が捕らえられている足元の地面が全て硝子張りに変わってしまったかのように、そこから透けて見えている…

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