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最終日 接近する世界
「何と…下賤な輩はそのような事を思い付くのか…愚劣な、我らが寝たふりをしてそなたの寝首を掻こうとしたなどあり得ぬことよ。何故なら、我らは本当に気絶していたのだからな!」
「…………ん?]
「そなたの水によって、我らは昏倒した。たまたま、そなたのそばに倒れた!声を掛けられる前に目覚め、そなたの問い掛けに話を合わせて起きた!それだけの事である!」
「…………何て言うか、あんたと話してると、こっちが間違ってるような気がしてくるから不思議だわ。すっごい疲れるし…いい加減に踏ん張るの止めて、さっさと連行されてくれない?私まだ、これからやる事あるからさ」
「何を言うか!そなたはまだ、何も答えておらぬではないか!我が鏡のなかにおるなどと世迷い言を述べて騙そうとするとは、まことに愚かな」
「あ〜はいはいはい、分かった分かった分かりました!実際に見た方が早いもんね…よし!それじゃ、行きましょうか」




