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最終日  転生と転移

金兵は、真っ直ぐな視線をマルコに向けている。

「転移者であり冒険者である、マルコと名乗る、水の加護を持つ女…それが冒険者協会に登録されている、そなたの情報の全てだ。半年前に現れた者の過去など、調べようも無いのだからそれは良い…だが、ひとつ、分からぬ事がある」

「え?ちょっと嘘でしょ…まさか、まだ話す気なの?もう充分じゃない?どんだけ無駄話聞かせる気なの…いやそれより、頭鷲掴みにされた状態でポジティブ過ぎない?もっと現実を見た方が良いと思うけど…それに時間も私も我慢の限界って言うか」

「転生者は謎が多い…転生方法、転生先、召喚者も様々であり、当人が隠していれば見つける事は難しい。まぁ、大体は成長するに従い増大する力を隠しきれずに発見される事が多いのだが、転移者は違う。転移者は必ず高位の存在の力によって呼び寄せられる。召喚士が人間であっても、それは神や精霊や悪魔の力を借りて」

「あの、あんた、いい加減に人の話を聞いた方が良いんじゃない?誰も、もっと話が聞きたい、なんて言ってない訳だし」

「転生者は魂…記憶を保つ因子が引き寄せられ、この世界の生命の中へ取り込まれた存在だ。つまり、違う世界の記憶を持ってはいるが、この世界の人間だ。しかし転移者は」

「いや、だから止めろって言ってるのが」

「転移者は魔力を持たない。この世界の者では無いのだから。だが召喚時の契約によって別の力を」

「…………おい」

「気掛かりな事とは、そなたが一体、どのような存在から加護を」

「あぁ〜〜〜もぉ長い長い長い長い!長いっちゅうねん!いつまで喋ってんねんこのキンパツブタヤロウがぁ!こっちが黙っとったら調子乗りやがってナメてんのかコラァ!ノームのオッチャン!もうええわ!こいつ連れてって!こんなアホに聞く事なんかもぉ無いわ!」


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