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最終日 裏の話
「そなた…聞いていた話と、少々ちがうような…いや、しかし…これは直接お伺いした事であるのに間違っている訳が…」
「どこの誰からどんな話を聞いたのか知らないけど、こっちの世界の法に触れるようなことはしてません。昨日付けで退職したけど、それまでは週5日、はたらいて給料もらって生活してました。それに、人から命狙われるほど恨まれる事なんか…するわけが…えーっと…もしかしてアレ?…いやいや…ひょっとしたらアレかも…でも、アレは、ばれて無いはずだし…」
「やはり、違う…鏡の発信機能を悪用し、祝祭の欠点ばかりを強調して反祭派の憎悪を煽り、虫を操って人々に恐怖を植え付け、水を汚染させて疫病を蔓延させようとする…どれも、この頭の悪そうな女に考えつく策とは思えぬ…もっと狡猾な、自分の利益のためなら全てを利用するような残忍な者でなければ…」
「何だかよく分からないけれど、馬鹿そうな奴に馬鹿にされると、こんなに傷つくものなんだって分かったわ…」




