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最終日 (……………)

マルコは柵に背を預けたまま、目を閉じて佇んでいる…頭部が時折、微かに前後に揺れ動く…

「なぜ神はこれほどの苦難を与えられるのかと、信仰が揺らぐ日もあった…丸鏡を開くだけなのに、呪文が必要だと聞いた時は途方に暮れたぞ…幸いなことに、呪文を丸鏡が自ら創り出す機能があると気付き、難を逃れる事が出来たが、それならなぜ呪文が必要なのかは未だにわからぬ…鍵穴が、自ら鍵を作り出すのと同じ事ではないか?何の意味が有るのだ?」

「然様ですな…しかも本人確認の為、指紋まで確認する徹底振りを見せながら、その指紋が読み取れぬから開けぬと言う。指など、剣を振っておれば荒れるのは当たり前だと言うのに、その程度で読めぬなら使い物にならぬと、なぜ分からぬのか?まさか、使わせぬ為に作っておるのかと疑いを抱いておりました。」

「次兄者、その事で思い出しましたが《顔検分》の時、おかしな事が御座いました。顔の形で本人だと認定すると言う、あの奇妙な鏡ですが、夏の事でございましたか、いつものように通ろうとすると妙な音が鳴り、私の顔がいつもと違うので確認出来ぬと申すのです。何を言うか、私は私ではないか他に誰がおると言うのか!と抗議しましたが、とにかく違う、の1点張りで5分以上も留め置かれ、その後ようやく違う列の鏡で確認されましたが、既に目ぼしい館の予約は埋まっておりました。あれはもしや、我等の活躍を妬む何者かの妨害ではなかったかと思うのですが、如何で有りましょうか?」

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