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最終日  白煙

マルコが第5コーナーの集団を一掃した時、手荷物検査場へ向かう為のルートは、既に警備兵によって柵が閉じられていた。先頭集団は検査場前で待機しており、ここからは検査開始まで進む事は出来ない。中位集団は殆ど「帰還」してしまった為、中位の先頭がマルコ、という形になる。

「ま、こんな所でしょ…1時間遅れで、ここなら御の字ね…列の途中で待機だと動けない…路上で満員電車じゃトイレも行け無い。けど、ここからは、すぐ行けるし、戻れる…それで充分」

鼻歌混じりに柵に背を預け、駆け抜けてきたルートを眺めるその目に映ったのは、カーブの所々に倒れたまま呻き声を漏らす人々の姿と、その人々から立ち昇る白煙…

「あー…出て来たか…最後だから、このまま行けたりして、と思ったのに…《画面を閉じても順番は維持されます》…最後まで働き者ね…最終日に出逢ったのも何かの縁、かな」

マルコの足下にも、濡れたまま倒れている人が数名いる…そこから立ち昇る煙は、風に流される事も無く、その場に留まり、マルコを含めた空間を包み始める…


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