表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/64

最終日 使徒の役目

列の動きは、極めて緩慢なもので、それは先導役の警備兵が速度を抑えているからだが、興奮まで抑えられるものでは無い。先頭が進む様子は、当然ながら後方から観察されており

「さっさとしろ」「もっと速く」「いつまで待たせるのか」「なんでこんなに遅いの」

と言う苛立ちが膨らんでゆく…相手より一歩でも前へ…それは後方になる程、増幅される。他人が前進する様子を眺める時間が長い程、自分が取り残されている状態を自覚させられる為、一旦、列が崩れ出すと、そこで溜まっていた焦りが溢れ出し、暴走する事になる…或いは、始めから暴走するのが目的の者も…

「やっぱり同じ、か…最後だからって、みんなルールを守って整列!って訳には行かないもんね…はぁ…仕方無いなぁ…」

徐々に速度が上がってゆく先の列を、後方の列の中から眺める女の口元は、憂う様な声色とは裏腹に、弧を描いて吊り上がってゆく…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ