3/64
最終日 早朝
今から飛び出しても間に合わない。今日の始発は、もう祭島に着いて、東月門の前は行列が出来ているだろう。最終日ぐらい楽をしたいと思って駅に近い宿を取ったのに、無駄になった、高かったのに。 「目覚まし機能は…消えてると、はい、自分で消しましたと、覚えてないけど、仕方ないと」 切り替えて行くしか無い。西日門に駆け付けた連中に、幻獣館の予約は取られてしまうだろう。結局、最後まで入れなかったな…鎧戸から漏れる光が室内を、満たしている。いつも起床時間は真っ暗だったから、違う世界に来てしまった様な感じがした。




