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最終日 屈強な人々

地下駅である「祭島」の出入り口は、湾曲した巨大なアーチ型の屋根が天井として、大階段に被さる形で作られている。その、地上と地下を繋ぐ境目から、一人、また一人と階段を登ってくる人々が〈ようこそ 祝祭へ〉と書かれたゲートを潜り抜ける。

「ただいまから会場へお越しの方は、こちらから合流は出来ませーん!左側から列最後尾へ回って下さーい!」

紺色の制服に身を包んだ番兵達が声を張り上げる。東月門前へと移動を始めた、何時間も早朝から…或いは前日から…待機していた人々を前に誘導し、いま到着した人々を後ろへと誘導する為に。

「回り込むだけで何分かかるんだろ…ちょっと、もう泣いてる奴いるの?早すぎ無い?まだ終わって無いのに…気合いも入り過ぎるとアレな感じね…」

前方へと移動してゆく列と、後方へと回り込んでゆく列のすれ違い…朝日を背に浴びながら、待ちくたびれた疲れと、いよいよ始まると言う高揚感を綯い交ぜにして引き摺ってゆく先頭集団と、この時間にもうこんなに並んでいるのかと驚きながらも、せっかく最後に来たのだから並ぶのも楽しもうと、笑顔に朝日を浴びながら歩いてゆく後方集団…常連の冒険者達と、初見の観光客達…その最後方に、女が続いて行く。

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