表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/66

最終日 午前6時36分

改札を抜け、ホームへ駆け寄ると同時に、列車が到着し、それと共に隧道から押し出されて来た腐臭混じりの空気がさらに濃くなる。並んでいる人々は誰も気にする様子は無いが、女だけが手で口を押さえている。

(これが一番不思議…何で気にならないんだろ?異世界人だから?私がおかしいの?あんたらの鼻はどうなってんの?それに、これが〚どうやって〛動いているのか知ってる筈…だったらどうして何も言わないの?)

列に並ぶ人は疎らで、皆、特段の感情が顔に浮かぶ様子は無い。静かに、扉が開くのを待っている。女は首を左右に振り、天井を仰ぐ。

(…止めた!やーめた!最後だからって今まで分からなかった事が急に分かる訳ないし、今日を乗り切って帰る!それだけに集中すべし!)

真っ黒な、材質の分からない、列車の扉が音も無く開く。他の乗客と共に、中へ…列車とホームの間…その隙間に蠢く闇色のなにかは決して見ないようにして。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ