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最終日 使徒と代理人?
「時々〝代理人として〟とか〝代理人の権限が〟とか何とか言ってるけど、最初は〝使徒マルキ〟って言ってなかった?いつ変わったの?」
狐が溜め息をつき、脚を畳んで伏せる。
「自分の言いたい事だけ言って、こっちの話なんか聞いちゃいない…いつもこうなんだ…我慢だぞマルキ、逃げちゃ駄目だ、今日で終わりだ今度こそ…あぁ、でもすごく重要な忠告をしたのに無視される…これ何度目なんだろう…優しく言っても駄目、厳しく言ったら酷い目に遭わされて…使徒になって1年…代理人に昇格して半年だけど、この半年で凄く年を取った気がする…こんな事なら使徒のままの方が良かった…指導係は楽だって皆、言ってたのに、どこがだよ…それもこれも全部」
「ちょっと、ブツブツ言ってるとこ悪いんだけど、ずっと気になってた事だし、早く答えてくれない?そろそろ駅に行きたいし」
「うぅるっつせぇ〜んだよ!いま・必死で・落・ち・着・い・て・ん・の・が見えね〜のか!!だいたいてめぇは」
「あ、もう時間だ、すぐ椅子になってくれる?獣連れで乗る訳にはいかないし」
「自分で聞いといて!?」




