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揺り篭  作者: 紅茶
5/18

「努力は裏切らない」とは思っていますが。

それから大体1ヶ月、彼は魔法の特訓と体力作りに励んだ。


魔法書上級に書かれていたことは自分の適正のものはある程度できるようになった。

例えばファイヤーボールを弓と矢の形にして遠くに飛ばすファイヤーアロー、

木の防壁であるウッドウォール、そしてその壁から棘を飛ばすこと、無生物を入れることが出来るアイテムボックスなどが使えるようになった。

月属性魔法の能力低下や状態異常付与は相手がいないのでまだできていないが、いずれ魔物と戦う時にやってみようと思う。



月属性魔法と無属性魔法を組み合わせて生物を生きたまま入れることができるそうだが、これも自分でやるのは怖いのでできていない。

火魔法を出して無属性魔法で火を囲み、空気を遮断することで火を消す方法や、木魔法で乾燥した燃料(木材など)を追加して火魔法を増大したり、無属性魔法で酸素という空気を大量に送り込む事で火力を増大させることもできるようになった。


このような2つ以上の属性の魔法を組み合わせたものを複合魔法又は融合魔法というらしい。


実践してもいいんじゃないか?という自分と

まだ努力すべきだという自分が心の中でせめぎ合う。


そしてその警戒心と好奇心の勝負で勝ったのは見たことの無い世界を見たいという好奇心であった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



膝下くらいまで伸びた(多分イネ科植物)の草原をかき分けて進んでいくとその先には森があった。森にはさっきのような背の高い草はほとんど生えておらず背の低い草ばかりで歩きやすかった。

森には何かいそうだなと思い、月魔法で木の影に身を隠して移動する。


耳を澄ますと右斜め前方でカサカサと葉の擦れる音がして影に身を潜めながら近づくと

長い角の生えたうさぎが居た。


(鑑定)

と心の中で呟くと


ーーーーーーーーーーーーー

スモールホーンラビット


群れで生活する。

素早い身のこなしで自分の体より大きい生き物を串刺しにし、捕食する。

肉食


弱点

火魔法

ーーーーーーーーーーーーー


火魔法が苦手なのは朗報であるが、、

群れを作るらしい。

それになにより肉食なのが怖すぎる。

よく見ると歯はげっ歯類のようなものでなく、肉食動物特有の尖った歯が見える。

恐ろしさと同時に目が覚める程の赤い目に何故かうずうずと心がざわついた。


群れがどこら辺にいるか探そうと思い、目を凝らすが、なかなか見当たらない。

もしかしたらはぐれ個体かもしれないと思い、暴れられないようにそっと火魔法の射程圏内に入りこみ、能力低下の魔法をかける。


正直かかっているのか全くもって分からなかったが、鑑定には

素早さ・攻撃力減少(2割)と出ている。


小さいうさぎは特に何も気づいていなさそうだ。

よし、と思い、ファイヤーボールを打とうと手をかざし、それが小さなうさぎに命中した時だった。


ぴぎゃあぁぁぁぁぁあああああああああああ


と大きな声をあげてうさぎが鳴いた

鳴いたのはそのうさぎではなかった。

「上…!?」

うさぎは上にいた。

木の上を白く埋め尽くすように群れていた。

待って待って、流石に多くない?

100、いや、200はいるうさぎの大軍が一斉飛びかかってきて木がミシッと音を立てた。逃げないと、まずいと思ったが、体がてんで動かない。


死にたくない死にたくない死にたくないまだ、まだ、始まったばっかりなのに!!…何が?僕は誰?僕は

誰、僕は何?どうして?なんで?でもまだ僕は生きなきゃ、まだ死ねない!!!


燃えろ燃えろ燃えろ燃えろ燃えろもえろー!!!!!全部燃えてしまえ!!


まるで彼は鬼のように手紙を握れば帰れるというのも忘れて青い炎を出して出して出しまくり

敵がいるのかいないのかも確認せずに燃やして燃やして燃やしまくり、そして彼は疲れ果て、ぱたりと倒れてしまった。


ようやく目が覚めた時には日が暮れていて、

その時はもううさぎはみんな跡形もなくなっていた。

そして何故か頭や大きな骨は無く、肉や毛皮、宝石のような綺麗な石と爪のような破片が散乱していた。

「倒せてた…?」

魔力がほとんどない自分が倒せたのは何故か。一発で何匹も焼き払ったことなのだろうか。しかし一心不乱で魔術を使っていた彼はどのくらい魔法を使ったのかなど覚えていなかったのだ。

そして、眠ってしまった間に魔物に襲われることもなく、眠る前に全て倒せた事にベルはほっと胸を撫で下ろす。


「これは…?」

肉は骨もなくただ肉だけで綺麗に断面が切られていて

毛皮は肉がこびりついている訳でもなく所々黒くなっているが白い状態のものが多く

そこに落ちている。

本で見た絵には狩られた魔物はそのままの姿で残っていた。それはダンジョンの外での話だった。

ダンジョンの中は狩った魔物はたしか、出た素材を売ることができると書いてあった気がする。その素材と言うのは、こうやってそのまま出てくるという意味だったのかもしれない。



でもそれはつまり、ここがダンジョンと呼ばれる魔の巣窟のような場所であるということ、そして、自分が暮らしている場所がそのダンジョンの中にあるということを指していた。

「…ダン…ジョン?」

ベルーナ・クラーク(男)

19歳


(レベル) 17

(体力)  308(内討伐ボーナス 38)

(魔力)  394(内討伐ボーナス 124)


(所持金)

金貨10枚


(スキル)

多言語理解

鑑定眼 

修復

イディリシスの加護(状態異常無効・老化停止)


(適性)

月属性 火属性 木属性 無属性

刀 弓

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