火魔法
とりあえず、お金を稼がないと生活できないし、物価もいまいち掴めていない。だからダンジョンに行ってできるだけ早くお金を稼ぎたい。そのためには攻撃魔法を覚えておきたい。
魔法はイメージが大切らしい。
昨日料理で使った火魔法も焚火をイメージしたらできた。
上級魔法はかなり魔力を使うみたいなので魔力の少ない今はやめた方がいいだろうと思う。
基本的な攻撃魔法と防御魔法からやってみよう。
怖いし外に出てしてみようと思い、昨日の手紙を持ってドアを開ける。
外には草原がひろがっていた。
最初は何しよう。
ベルが持っている適性属性は
月・火・木・無 の4属性である。
本によると
月属性は隠密行動や能力低下、状態異常付与に向いた魔法
火属性、木属性は、いわずもがなそれぞれ火、木を使う。
無属性は空間を使い、転移や物資の大量保存などの魔法とのことだった。
「最初は外で料理することもあるだろうし火魔法を使いこなせるようにならないと」
火が燃え広がらないように草を切って少し広めの更地をつくる。
終わってから気づいたのだが木魔法で植物を動かせたのではと思った。
本に書いてあった絵を思い出しながら、火の玉が出るような感じでと想像すると
するとぽんっとお手玉のような大きさの玉が出てすぐそばにぽとりとおちた。
火が付かないか少し心配だったがそのようなことはなく、土に吸収されるように消えていった。
もう少し派手なのがいいんですけどね…
練習するしかなさそうである。
その日は魔力をぎりぎりまで使って休むを繰り返して
なんとかボール大の大きさの火の玉を出すことができた。
この魔法を多くの人はファイヤーボールというらしい。
ファイヤーボールと口に出した時と出さない時では威力が異なった。
言葉に出した方が威力や大きさがかなり上がった。
言霊というのは恐ろしいものだなと思った。
しかし、相手に気づかれずに攻撃するためにはなるべく心の中で言う方がよいだろうと思い、言葉を発さずに練習をした。
練習が終わった時には周りの草が黒くなっていた。
それを見てふと、焼畑農業というのがあったな、と思い、ベルはそこを畑にしようと計画を立てた。
手紙を握って帰りたいですと念じて部屋に戻り、
魔力が尽きる前に魔道具で湯船に貯めておいた水にファイヤーボールをいれてあたため、浸かった。
疲れていたのかそのまま眠ってしまい、夜中に気づいて起きるとお湯はすっかりぬるくなっていた。
そういえば、魔法を使うだけでもレベルが上がるって書いてあった気がするなと思い
「ステータス」と呟く。
ベルーナ・クラーク(男)
19歳
(レベル) 3
(体力) 120/120
(魔力) 120/120
(所持金)
金貨10枚
(スキル)
多言語理解
鑑定眼
修復
イディリシスの加護(状態異常無効・老化停止)
(適性)
月属性 火属性 木属性 無属性
刀 弓
レベル上がってる!
昨日は上がってなかったので、今日だけで2上がったってことだ。
レベルが1上がったら体力と魔力が10ずつ上がっていた。
そういう計算でいいのだろうか。
筋肉を鍛えて魔法を使わなければどうなるのかも気になる点だ。
とりあえず明日は火魔法の復習と木魔法を練習しようと思い、湯船からゆっくりあがり、火魔法でからだを温めて水分を飛ばして寝台へ向かった。




