依頼
すべての作業が終わり、シャルとベルが町の中を見て回っていた時である。
「シャルー、ベルー!」
と後ろから声がして振り返る。
するとギルドマスターがはしって駆け寄ってきた。
「どうされましたか?」
「あぁ、じつはだな、お前たちに頼みがあるんだ。ダンジョンの魔物と罠の調査をしてくれないか?」
「調査ですか?」
「あぁ。それでダンジョンへの入場制限を設けるつもりなんだ。ダンジョンには様相が変わるダンジョンがあるんだ。このダンジョンがどういうものなのか今一度確認して、ギルド本部に報告しないといけな。」
「なるほど。わかりました。どうせ僕家に帰るので。シャルもいいですよね?」
「あぁ。いいぞ。」
「じゃあ頼んだぞ。それと、未開の森にシャルを一人で入れるのは心配だから、今日帰る時に一緒に連れて帰るか、迎えにいってあげてほしい。」
「承知しました。」
「べつにいいのに。」
「えー、でも、僕の家まで来れるかどうか怪しいので。」
「うっ…」
3階で満身創痍だったこともあり、シャルは何も言い返せなかった。
「じゃあ、迎えに来てもらうのも申し訳ないし、そっちに帰るよ。」
「いい心がけだね。家賃として家庭菜園のお手伝いね。」
ギルドマスターはやり取りをみてふっとほほ笑んだ。
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調査項目
ダンジョン
地図の作製
ダンジョンの構造
罠の数・罠の種類・罠の場所
魔物の数・魔物の種類・魔物の出現場所
宝箱の数・位置
(隠し部屋の有無)
未開の森
地図の作製
地形
魔物の種類・群れの規模
他遺跡の調査
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ついでにダンジョンまでのルートをつくるため、森の調査も行うことになりました。
シャル
シャルは寝泊まりしていた宿に荷物を取りに帰り、申し訳ないので迷惑料を渡して解約をし、ベルの待つギルドへ向かう。
ギルド内ではベルに人だかりができていた。
「あんた、よくシャルとパーティーくめたね」
「いやぁ、シャルは人当たりがいいし人気だし、お誘いをされてるのをよく見るんだけど、あいつ全部断るんだよ。高値の花ってやつ?」
「高嶺の花は男には使わんだろ」
「そ、そうなのか?」
「え、いや、わからんけど。」
「なんか気に入られたみたいです。」
「そりゃ、おまえさんがあいつと釣り合うくらい強いってことさ。自分が情けなくなるぜ。」
シャルは気恥ずかしくてそっと扉を閉じかけたところ、見つかってしまった。
「おぉ~!噂をすれば」
シャルは話に巻き込まれてその日は帰らなきゃいけないのにいつの間にか飲まされて夜になってしまい、結局キャンセルした宿にもう一度行って一泊させてもらうことになってしまった。
本当に気まずい。




