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第六科学が世界に生まれて  作者: 桑鷹三好
入学試験編
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天滿水城の物語の始まり

出来ればこの世界観は、自分は自分で作品を作るより他の方の作品の方がきっと面白くなるなと予想しているので、是非ともいろいろな方に作品を書いていただきたいです。よろしくお願いいたします。

「ふざけるな! 俺はそんな縛られた人生絶対に嫌だ! 俺は俺の人生を行く!」


 それが一族にとって、どれほどの影響を与える軽率な発言だったか、その時は俺は知らなかった。


 だから……。


「何処に行った!?」

「あそこにおられましたぞ!」

「止めろ! 何としても止めるんだ!」


 そんな風に飛び交う声を無視して、止めようとする邪魔者を払いのけて、俺は屋敷を後にした。


「ハッ!」

「おやめください! 水城様!」

「何故旦那様の言う事を聞かれないのですか!」


 そう言って女中たちが止めに入るが、俺から言わせればどうしてあんな男の言う事をそこまでして聞くのかそちらの方が疑問だ。

 

「ハッ」

「うわああああああああ!」

「大丈夫か!」


 煙と土の匂いが充満する。派手に爆発を起こしすぎたかもしれないが、そうでもしないと相手は俺を全力で止めに来るからこそ必死だった。

 振り下ろされる武器を躱して、遠くから飛んでくる得物をかわし、何としてでも俺は屋敷を飛び出すと決めていた。


「うらあああ!」


 そして、俺はついに飛び出したのだった。


「こんな祝言くそくらえだ! 自由と引き換えの生活なんかやっていられるか!」


 そう言って、俺は家出をした。旦那様なんて呼ばれる父や家族たちの信頼さえ全てをかなぐり捨てて。


 そして数か月後。


「……」


 俺はとある施設の前にいた。エンバンティア・日本共同学術研究所。

 魔法という異世界の生活を支える未知の技術で成り立つ国エンバンティアと共同で日本が設立した研究機関。そして、エンバンティアにしてみれば未知の技術である科学を研究するための施設でもある学問と研究の最前線。

 元の世界では学術国家として魔法や学問を様々な種族の人々に教えていたエンバンティアにとって、国家の存在意義とも言える学問を更に膨らませる為にも、この施設は重要な立ち位置であるために様々な人達が集まるそうだ。

 正直、俺は親に頼らずに生活するつもりだったが、親は家出は許す代わりにこの研究機関に入学することを条件とした。

 そうでなければ、父親だけでなく祖父まで出て家に連れ戻すと。


「はぁ」


 子供のようだというのは分かっている。だが、どうしても俺は家のために自分の自由を束縛するのを嫌った。だからこそ、嫌嫌だがこの研究機関にやって来た。自由のために。

 というより。


「まさか離島にあるとは」


 太平洋のど真ん中にある島にだ。

 異世界から突如やって来たと主張するエンバンティアという国は、太平洋の中に出現した。それはもうびっくりだ。何せ国土はオーストラリアの約半分の面積、つまり地球においては8番目の大陸である。

 もしかしたら戦争になるかもなんて話もあったが、あくまでもエンバンティアは友好的にこちらに接触してきた。

 そして、その国は数年前に各国にコンタクトを取り日本と国交樹立。

 共同で学術研究のためにこの施設を建設したという話である。

 向こうの魔法の技術で、長距離移動を楽にする魔法のおかげで(場所は明かせないが)移動は魔法を使って一瞬だった。おかげで離島に来たという感覚はないのだが、目の前に広がる海を見せられては少なくとも今いる場所が日本ではないと分かった。

 集められた場所はとある山奥だったし。


「はあ」


 だが、これも自分の選んだ道。だからこそ、覚悟を決めた。

 俺は、ここで自分の人生のために自由を獲得すると。


 天満水城、日本人の少年の決意であった。


天滿水城……あまみつみずき。絶賛家出中の高校卒業はした人。理由は自由を獲得するため。しかし自分では敵わない父や祖父が今度こそ出るぞと脅されて、嫌々エンバンティア・日本共同学術研究所に入学すればいいという理由で許可される。


 ただし実は後の話で祝言に関するところの設定をすっかり忘れていたことに気が付き、情報を少し修正した結果、最初は高校生でしたが今は高校だけは卒業したことになりました。行き当たりばったりって怖い

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― 新着の感想 ―
[良い点] 魔法研究機関に属する主人公 面白くなりそうな出だしです。 [気になる点] 背景描写が希薄で世界観が掴み難いと感じます。
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