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第六科学が世界に生まれて  作者: 桑鷹三好
ダンジョン攻略編
65/67

終わりの後に1

皆様の作品お待ちしております。

 部屋を映して、俺達は悪魔の部屋と呼ばれる本来はボス部屋のはずだった場所に来ていた。


「さて、始めようかのう」


 ガリウス・アスモダイが何か魔法陣を書き終えると、そこに悪魔を置くように言ったため陽鬼と陰鬼に悪魔を移動させる。

 部屋では他の冒険者達が財宝を漁っていた。こういうダンジョンにはボスの部屋に何故か宝が沢山あるらしい。オルスやリタも我を忘れて漁るが、俺は一振りの刀だけ頂戴して悪魔を眺めていた。


『やめろ! 離せ! お前達が何をしようとしているのか分かっているのか⁉』

「罪はないのは承知の上じゃ。何せ、悪魔を作ったのは……」


 その話を聞いて、俺は後で話を聞こう。そう思いながら、悪魔がガリウス・アスモダイの魔法によって封印されるのを眺めるのだった。


『やめろおおおおおおおおおおおおおお!』


 断末魔は最後まで奇妙に耳に残っていた。




 ダンジョンは攻略された。


「水城! 本当に心配したんだよ!」


 帰って来るや否や、愛子が抱き着いてきてそれを宥めるのに本当に苦労するのだった。


「馬鹿! あんなに気力大量に使って! 死んじゃうんじゃないかって心配したんだよ! 陽鬼と陰鬼まで呼び出して!」

「悪い、そうでもしないとあの状況では生き残られるか怪しかったんだ。あと少しで死にそうだったしな」

「……もう次泣かせるようなことしたら承知しないから」

 

  危険承知で自分の命さえ危ない決断をしてしまう、それは神々のために自分の命さえ捧げる覚悟の出来ている愛子には納得は出来なくても理解はできる話だったのだろう。それ以上の追及はしてくることはなく、俺達は一日だけ休息をとった後またエンバンティア・日本共同学術研究所に戻るのだった。




「よく来たな水城」

「隣にいるのは」

「俺の仲間です。今回の俺の想像を一応聞いてもらおうと思いまして」

「水城、俺達場違いじゃないか」

「研究所のクリスタルクラス全員いる場所になんで呼ぶにゃ」

「そうですよ、この間ダンジョン攻略終わって長い休みを取っていいと言われたばかりですよ」


 研究所のとある一室、既にそこにはクリフ先生やガリウス・アスモダイの他にも一橋先生や本郷先生、イルミシャ・サリアやダイアン・アスモダイ、エスティシャ・ベロルもいる。

これだけの先生が一度にいる空間に、三人は恐縮していた。


「俺は今回、前回のミッションの元々得られる報酬をすべて返上する代わりに皆さんに返上した分の質問に答えていただけるように取り計らい、それを皆さんは了承した。この認識に相違はありませんか」

「ああ、もちろんこの質問を含めるような真似はせん。安心して質問してくれたまえ」

「水城! お前何を」

「オルス、今は話を聞いてくれ」


 そう言いながら、俺はオルスを止めると質問を始める。


「まず、悪魔はモンスターじゃない。魔獣と呼ばれる違う存在である。根拠はコルコットさんが一瞬だけ漏らした発言です。どうですか?」

「間違いありません。悪魔は魔獣です。モンスターではありません」


「ちょっと待ってください。魔獣がダンジョンに出現するなんて、それではダンジョンではモンスターしか出現しないという定説は」


「不勉強だよミレーちゃん。そもそもダンジョンにも大きく二種類あるのを知らないね?」

「え?」

「まず、古くからある魔獣や野生動物の暮らす魔素の少ないダンジョン。そしてもう一つは、冒険者がよく認識する、魔素の多いダンジョン。いわゆる、モンスターが出現するダンジョンだね」

「それどういうことにゃ? それじゃあまるで、魔獣のいる場所なら扉が無くってもダンジョンみたいな言い方にゃ」


「まさしくその通りだ」


 ダイアン・アスモダイがその言葉を認める。だが、それに他のみんなが反発する。


「待ってくれ、ダンジョンが出現したのは精々エンバンティアでも百年前くらいだぜ。魔獣が目撃されたのなんか数千年前からずっとじゃないか」

「ですが皆さん、一生のうちに一匹見られるか見られないか怪しい魔獣の住処と百年前ほど前からだとしても各所に分かりやすく目に見えて出現して危険もある場所。どちらがダンジョンだと思いますか?」

「……じゃあ、本来ある名前が乗っ取られたって事ですか?」


 レッサーパンダとジャイアントパンダのようです。そんな風に茶化されるが別に面白くなかった。だってそれじゃあ、俺の予想が正しいかもしれないのだから。


「次の質問に移ります。まずはこれを見てください」


 そう言って、俺は一振りの刀を魅せる。


「そいつは」

「愛子、日本で高位の巫女をしている知り合いに確認を取りました。この刀は『妖刀村正』で間違いないと。何故こんなに質の高い状態で存在しているのですか?」


「えっと、それって日本の伝説の刀、だっけ」

「あれ? なんでダンジョンに『日本の武器』があるにゃ?」

「そう言えば、錆びたりした武器ダンジョンでは見ないですよね」


「そりゃそうじゃ。何せダンジョンには自動で武器や宝石などの換金価値がある物を古くさせない魔法が働いておるからのう。あくまで宝箱の中や悪魔の部屋限定だがのう」


 ガリウス・アスモダイが認めた。だからこそ、三人は顔を曇らせた。何故なら。


「どうして知っているのですか? ダンジョンにそんな魔法があることを」

「ダンジョンを作った遠因が我々の先祖だからです」


 イルミシャ・サリアがそう認めた。


「じゃあ合わせて、もう少し核心を突いた質問をします」

「……」

「日本とエンバンティアは大分昔から、下手したら世界規模で繋がっていますね」

最後の作品放出4(放出しすぎて分からなくなった)

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