14話(男性視点)
「そろそろしまいやなぁ。楽しい時間はあっというまやね。」
「俺は色々有りすぎて濃い時間だったと思うけど………皆笑って楽しんでくれて良かったかな。」
四月から高三なる時期で余裕があるとはいえ、なんちゃって合コンとかどうなんだ?と思ってたけど良かったのかな。高三になれば受験勉強や就職活動で大勢でワイワイとするのが難しくなる大勢でバカ騒ぎする高校生活はこれで最後かもな。
俺としては気になる女の子が見つかって嬉しかった、獅子崎さんに質問された時思わず見てしまったけど大丈夫だろうか?
気持ち悪いとか思われてたら立ち直れないかもしれない………。
▷▷▷▷▷▷▷
『ドルルルルルドン!第一位は吉田勝明~~告白からぁのラブパウワァでストライク出しての一位!次のストライクは何処にだすんやろぉなぁ!』
『打者のストライクにならない事を祈ります。』
「余計な御世話だ!けど一位は皆の声援のお陰だありがとう!」
クラウドの台本通りに言ってるわけだが吉田は皆のお陰でとか言えて男前だな。
藤咲さん顔真っ赤にして潤んでるし………けっ!
いつの間にかレーンは気になる相手のレーンとトレードされてピンクの空気の所とボーリングを楽しむグループにレーンに別れてた、クラウドはその動きを察知して点数を移動されるなんて事をやってたのは流石と言えた。
その後全ての表彰が終わりると女性グループは日が暮れたのも有り獅子崎さんの手配した車で皆の家まで送るそうだ。
俺達野郎チームは送迎バスに乗って、駅まで行った後カラオケに行く訳だが雑談時間がまだ30分程ある訳で。
「………………いや、でもなどうするか?」
「なんや、コントか?コントするなら手伝うでぇ。」
「何処を見ればコントに成るんだよ、ちょっと声かけたいけど何か恥ずかしくてさ。クラウドはそういう時どうする?」
「ホァワッツ!?三蔵がワイに相談やと?あーなるなる、よう見ると、坂田の頭に菓子の欠片着けとる。坂田はキメ顔で女の子と話しとるからいつばれるか分からない、と来たもんだ。うなん簡単や影島よここに!」
パンパン
スウゥ
「ん、呼んだか?」
何を勘違いしたのかクラウドは周りに溶け込むのが上手い影島くんを呼び寄せひそひそ話した。
「了、では行く。」
「うむ、隠密になぁ。」
スウゥ
「いや、違うから!」
「はっ!しもた、ここは面白くするとこやったか?!では小林よ」
「違うって、はぁそんなに俺から言わせたいのか。」
クラウドはニヤリと笑うのを見て相談しなければ良かったと後悔するのが言ったものはしょうがないか。
「ほ、穂香さんとその、な、仲良くなりたくてだな。」
「ピポンパポーン!獅子崎さん、獅子崎さん相談したい事があるので至急クラウド迄、お友達の穂香さんをお連れしてお出でください。クラウド案内所からでした!ピパポポン。」
「?!」
俺はバカな事をしたクラウドの肩をつかんで何でやった!と激しく揺さぶった。