11話(女性視点)
ボーリングも私が後4回投げれば終わりになる頃に三蔵くんが記念撮影するために各レーンを行き来し始めてました。
「おぉぉ?記念撮影かいいねどんなポーズでやるか悩むな。」
「記念撮影……玉砕した俺にはお似合いだぜぇ。」
「あはは、まさか結希にストレートに告白するなんて面白いね田中さんは。」
「流石にいきなりは結希ちゃんも驚くと思います……えぇと元気出して下さい。」
涙目の田中さんがストライク出した時いきなり付き合って下さいと結希ちゃんに告白して『はぁぁ?いきなり言われても無理なんですけど。』て断られて膝を付いて悔しがる姿に思わず皆笑ってしまいました。
結希ちゃんは話しはズバッと言うタイプだから悪く思われがちだけど決断力があって困ってると声をかけてくれる優しい友達です。
そして徐々に此方に近くなってきた三蔵くんの方を視た時です。
「え?どうして………。」
「どうしたの穂香?ありぁ、凄い嬉しいそうね恵里菜。」
「え、なになにどうしたって?!三蔵の奴羨ましい。」
「ぐぬぬ………女の子と抱き合うとか羨ましすぎる。」
恵里菜ちゃんは嬉しいそうに紙を握り三蔵くんとバグしてて…………。
私だけ特別に描いて貰った訳じゃないのは分かってるはずだったのに……。
ちょっとだけ悔しくて寂しい気持ちになって、どうしてこんな気持ちになったか分からなくて気分がモヤモヤして呆然としていました。