一話(女性視点)
不定期更新です
その夜は滅多にネットを視ない私が気分転換に画像検索してた時でした。
「…………凄く綺麗。」
パソコンの画面に写された画像はファンタジーに出てくる架空の生き物達の元風景。
それは本当にそんな光景があるのではと思わず考えてしまうのくらい凄い絵でした。
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次の日の学校で私は詩乃ちゃんに昨日の事を話していました。
「あー、それは【ゲンソウ】の作品だね、滅多にネットに去らされないから穂香は凄く運がよかっね。」
「滅多に?あっもしかして私達と同じなの?」
「ピンポーン正解。」
詩乃ちゃんはスマホを弄ると私に見せてくれました。
『このサイトは現在契約違反により閉鎖せれました。また記載されていた画像が転載された場合著作権違反により罰せられる為絶対行わないで下さい。』
「これ閉鎖されたの記載後10分後だからかなり厳重だよねー、まぁ【ゲンソウ】ファンはお偉いさんにも多いから当然だけど。」
「うん、それは解るかもあの絵は依頼主の想いを叶えた絵だから。」
私達とは絵の対象が違うけど依頼主の願いを叶えた絵って、依頼主が誰かに自慢する為じゃなくて自分の為の絵だから、今頃画像を乗せた人は絵の持ち主に凄く怒られてると思う。
「【ゲンソウ】って依頼するのは紹介が必要なのよ、そこは無駄にこだわってるのは彼ららしいけど。」
「あはは、私達は人物画だから依頼は少ないけど、………えっ詩乃ちゃんて知り合いなの?!」
詩乃ちゃんは交渉が凄く強くて私がネットに気軽に『依頼されたら絵を書くよ』と書き込んで凄い数依頼が来た時相談したら直ぐ解決するくらい。
詩乃ちゃんは情報通として皆から相談を良くされてる、頼りになる親友です。
「ちょ、声大きい………まぁね良く喧嘩するエセ関西弁の幼なじみが【ゲンソウ】のパートナーしてんだけど、アイツ凄く金にがめついは『契約や!』とか『貸し一つやぞ』とか本当細かくてね。ん、何ニヤニヤしてんのよ?。」
「詩乃ちゃん凄く嬉しいそうだから、ねぇもしかして……。」
「ばっち、違うわよ。ほ、本当唯の腐れ縁だし?まぁ顔は整ってるけど、たまにかっこ良く見える時あるけど……。と、とにかく今は【ゲンソウ】の話しでしょ。穂香が絵を描いて欲しいとかなら頼めるわよ、どうする?」